研究課題/領域番号 |
21K17054
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
西崎 真理子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (20823529)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | PEEK / PLD法 / インプラント / ハイドロキシアパタイト / PLD |
研究開始時の研究の概要 |
PEEKはそのX線透過性や人体骨と相似する弾性等の特性から整形外科および歯科用インプラントで使用されているものの、その相対的に低い生体適合性および特殊構造のない表面からオッセオインテグレーションの短期化が難しいと評価される。申請者の所属する講座では近畿大学の協力の下、PLD法により各種インプラント材料へのアパタイトシートのレーザーコーティングに成功した。本申請研究では、金属アレルギー患者に対する新規選択肢の一つとなるPEEK材料へアパタイトをレーザーコーティングすることで生体アパタイトシート被覆のPEEKインプラント材料の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本実験のハイドロキシアパタイト薄膜の成膜条件として,ターゲットはcellyardアパタイトとし,結晶化条件については,140℃3時間による水熱処理が最も適した条件であることが明らかとなった.各種表面解析の結果より,HApの結晶構造がPEEK表面に薄膜形成されていることが明らかとなった.ラット骨髄細胞を使用したin vitro評価では,実験群のすべての計測結果が有意に高い数値を示していた.また,実験群の材料表面での骨髄細胞の細胞突起が伸長していることが明らかとなった.本研究の結果より,PLD法を使用することによって,媒介を使用せずPEEK材料表面へのHAp成膜が可能であることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色は,PEEK材料とPLD法に着目し,新たな生体材料を開発し他分野への応用を視野に入れているという点にある.また,構造制御の方法も比較的簡易であることから,PEEKインプラント材料の生体親和性の著しく向上することが期待でき,この結果は医科界・歯科界において多くの患者に普及させることを期待できる.また,中間層を使用せずHApを成膜することができるという画期的な方法であることから,特許申請予定である.
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