研究開始時の研究の概要 |
カンジダは種々の細菌と共にバイオフィルムを形成,レジンに付着しデンチャープラーク主体をなす.義歯床用レジンは口腔カンジダ症の重要なリスク因子であり,口腔カンジダのリザーバーとなっている.義歯へのカンジダ付着の関連因子が把握できれば高齢者の義歯管理に役立つと思われる.以前の申請者らの研究では,カンジダが新義歯に付着するまでの期間とその関連因子を検討し,口腔内のカンジダの保菌状態・口腔乾燥・義歯清掃状態の3項目がカンジダの義歯への付着状態と有意に関連していた. 本研究では,介入が可能な義歯清掃状態に着目し,義歯清掃管理の介入を行うことで,義歯へのカンジダ付着を抑制することを検証することである.
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