研究課題/領域番号 |
21K17071
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
村上 小夏 (斉藤小夏) 明海大学, 歯学部, 講師 (00824533)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ブラキシズム / 携帯型筋電図 / バイオフィードバック訓練 / クレンチング / グライディング / 生態学的瞬間評価 / 生体学的瞬間評価 / 携帯型咀嚼筋筋電図 |
研究開始時の研究の概要 |
日中の咀嚼筋筋電図バイオフィードバック訓練が覚醒時ブラキシズム(Awake Bruxism:AB)および睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism: SB)に抑制効果を与えることが報告されている.これまでの報告ではブラキシズムの評価は問診と筋電図上でおこない,筋電図上でブラキシズムと判断した際に被験者自身がブラキシズムの自覚があったかどうかについては不明である.そこで生態学的瞬間評価を用いて被験者の自覚も同時に評価することとした.この場合のブラキシズムの抑制効果をこれまでのバイオフィードバック訓練と比較検証する.
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研究成果の概要 |
ブラキシズムは歯根破折や顎関節症などの顎口腔系に悪影響を及ぼします.しかし根本的なブラキシズムの抑制方法はあまり報告されていません.先行研究より日中に聴覚バイオフィードバックを用いることで,日中および夜間のブラキシズムが抑制されることが報告されています.ただし聴覚バイオフィードバック時のブラキシズムの自己認識状態は不明で,ブラキシズムの重症度によるクラス分けはされていませんでした.そこで生態学的瞬間評価を用いることで,アラーム発生時のブラキシズムの自己認識状態を記録しました.これまで同様に筋電図による評価も同時に行っているため、双方の結果からブラキシズムのクラス分けの方法を報告しました.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根破折や顎関節症を引き起こすブラキシズムですが根本的な治療法は確立されていません.本研究では側頭筋に筋電計を装着し,生態学的瞬間評価(EMA)としてランダムにアラームが発生する小型タブレットをもって日常生活を送ってもらいました.筋電計を側頭筋に装着することで頭髪等で隠すことができ,生活環境に配慮した研究を行うことができます.またEMA記録は小型タブレット内に搭載したアプリケーションにブラキシズムの程度をタップするだけとしました.簡便に日常に使用できることで,今後普及した際の取り入れやすさに配慮しました.これまで対症療法の治療法だけであった分野の新たな治療法となりうることが期待できます.
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