研究課題/領域番号 |
21K17073
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
太田 緑 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70755008)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔機能 / 高齢者 / 栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、高齢者の低栄養が問題になっている。低栄養状態が続くと健康維持に必要な栄養素が不足し、さらなる体調不良を引き起こす。高齢者の低栄養の原因の1つに口腔機能の低下が挙げられるが、様々な口腔機能のうちどの機能がもっとも高齢者の栄養状態の低下に関連するのかは明らかではない。どの口腔機能が栄養状態に関連するのかが明らかになれば、それらの機能低下に対しリハビリテーションを行い、効率的に栄養状態を改善できる。本研究の目的は、①高齢者の栄養状態に関連する因子を明らかにすること、②高齢者の栄養状態低下に関連する口腔機能を明らかにすること、③口腔リハビリテーション指導と栄養指導の効果を評価することである。
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研究実績の概要 |
近年、高齢者の低栄養が問題になっており、低栄養状態が続くと健康維持に必要な栄養素が不足するため、さらなる体調不良を引き起こすと言われている。栄養状態を改善することが疾病の重症化や入院期間の長期化を防ぐと考えられる。高齢者の低栄養の原因の1つに口腔機能の低下が挙げられるが、様々な口腔機能のうちどの機能がもっとも高齢者の栄養状態の低下に関連するのかは明らかではない。どの口腔機能が栄養状態に関連するのかが明らかになれば、それらの機能低下に対しリハビリテーションを行い、効率的に栄養状態を改善できる。本研究の目的は、栄養状態の低下にもっとも関連する口腔機能を明らかにすることである。加えて本研究では、自立高齢者に対し口腔リハビリテーション指導および管理栄養士と連携した栄養指導を実施し、栄養状態改善の効果を明らかにすることを目的としている。 2022年度までの解析では高齢者の栄養状態に対して、舌口唇運動機能低下の関連が強いことが予測された。50名の口腔機能と栄養状態の計測が終了したため、解析を行ったところ、舌口唇運動機能低下および低舌圧が栄養状態と関連が強いことが明らかとなった。そのため、最終的な分析では口腔衛生状態や口腔水分量は要因から除外し、舌口唇運動機能および舌圧を解析対象とすることとした。口腔機能低下に対する口腔リハビリテーション指導の内容について検討を行い、口腔機能低下症患者に対するマニュアルを作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度同様、血液検査に対する同意が得られにくいため、被験者の確保に時間がかかっているが、本研究の対象者において血液検査により低栄養と診断される者はほぼいないため、今後の研究では血液検査の実施できない対象者についてもその他の検査項目については実施し、解析対象に含めるかどうかも検討を行っていく。 また、口腔機能管理に用いる口腔リハビリテーション指導の内容について検討を行っておりマニュアルを作成中である。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者の栄養状態に対して、舌口唇運動機能と舌圧の関連が認められたことから口腔リハビリテーション指導の内容についてマニュアルを作成し、これに則り口腔機能管理を実施する。また、その効果について分析する。最終成果を学会にて発表し、論文投稿を行う。
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