研究課題/領域番号 |
21K17086
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
吉田 寿人 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (40791794)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 分子イメージング / 糖鎖 / 糖タンパク質 / 炎症 / 口腔癌 / FDG-PET / 顎骨骨髄炎 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌の顎骨浸潤の評価には2-フルオロデオキシグルコース(FDG)-PET検査が利用されるが、FDGは悪性腫瘍だけでなく炎症性疾患にも集積するため、口腔癌の顎骨浸潤と顎骨骨髄炎の鑑別は非常に困難であるとされている。このため、口腔癌の顎骨浸潤と顎骨骨髄炎の鑑別に有用な新しい分子イメージング技術の開発が期待されている。本研究では、顎骨骨髄炎部位における糖タンパク質の発現量を調べ、糖タンパク質をターゲットとしたイメージングによって口腔癌の顎骨浸潤と顎骨骨髄炎の鑑別が可能であるかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
昨年度、口腔領域の炎症性疾患および口腔扁平上皮癌における硫酸化シアリルルイスX糖鎖陽性血管の発現に関する実験を行った。その結果、歯根嚢胞、顎骨骨髄炎、口腔扁平上皮癌において硫酸化シアリルルイスX糖鎖陽性血管の発現が確認できたが、口腔扁平上皮癌にも硫酸化シアリルルイスX糖鎖は発現していたため、口腔癌と炎症性疾患のより鑑別精度の高い糖鎖や糖タンパク質の探索が必要になると考えられた。 そこで今年度は、炎症性疾患では好中球が浸潤することに着目し、好中球の動員に関与する血管の免疫組織化学染色を行った。好中球は糖タンパク質の一つであるE-セレクチンを介して浸潤するとされるため、E-セレクチン陽性血管の発現に関して探索を行った。まず、歯根嚢胞と口腔扁平上皮癌の組織標本を用いてE-セレクチンに免疫組織化学染色を行った。その結果、歯根嚢胞においてはE-セレクチン陽性血管の発現が認められたが、口腔扁平上皮癌においてはE-セレクチンの発現はみられなかった。今後、E-セレクチンが顎骨骨髄炎や歯性上顎洞炎等の他の炎症性疾患でも発現しているかを探索し、E-セレクチンが口腔領域の炎症性疾患と口腔癌との鑑別のためのターゲットとなりうるか検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
歯根嚢胞以外の口腔領域の炎症性疾患(顎骨骨髄炎や歯性上顎洞炎等)における糖タンパク質の発現に関する実験を追加で行う必要があるため。
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今後の研究の推進方策 |
口腔領域の炎症性疾患に特異的に発現している糖鎖の蛍光プローブを作製し、in vitro、in vivoで蛍光プローブの有用性を確認し、分子イメージングへの研究に展開していく。
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