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CCN2を応用した新規抗がん剤のスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 21K17104
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関北海道医療大学

研究代表者

堀江 尚弘  北海道医療大学, 歯学部, 助教 (30802318)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードCCN2 / shRNA / 骨芽細胞 / ゲノム編集 / 口腔扁平上皮癌 / iPS細胞 / 抗がん剤
研究開始時の研究の概要

口腔がんに対して使用されている抗がん剤には副作用,予後不良といった問題点があるため,分子標的治療薬として新たな抗がん剤の開発が求められている。本研究では,標的因子としてCCN2に着目し,新規抗がん剤の探索を試みる。具体的には,口腔扁平上皮癌細胞にゲノム編集を施し,CCN2遺伝子発現の変化を光学的に検知可能にする。続いて,同細胞に種々の化合物を添加し,蛍光を測定して抗がん剤候補化合物を選定する。選定した化合物をがん細胞に添加し,CCN2遺伝子・タンパク質発現量を解析すると共に,細胞増殖・細胞死に及ぼす影響を評価して化合物の至適濃度を設定し,最後に候補化合物の影響をin-vivoレベルで評価する。

研究実績の概要

本研究は結合組織増殖因子(CTGF/CCN2)に着目して,がん細胞におけるCCN2の発現機構を応用することで「新たな抗がん剤を探索すること」を目的としている。
これまで予備検討としてCCN2遺伝子をノックダウンした際の細胞への影響を,骨芽細胞株であるMC3T3-E1細胞にshRNA技術を応用し解析した。
MC3T3-E1細胞にCCN2遺伝子のshRNAを施したことにより,CCN2遺伝子発現が低下した細胞株;sh(+)を樹立できた.sh(+)とshコントロール細胞;sh(-)とを比較したところ,細胞形態に明らかな違いは認めなかったが,細胞増殖能についてはsh(+)の方が低下していた。骨関連遺伝子発現(Runx2,Col1,Bglap)はsh(+)群で高発現しており,CCN2関連タンパク質であるβ-CATENIN,MRTF-Aのタンパク質量もsh(+)群で多い傾向にあった。また,骨分化誘導実験においてsh(+)群でALP陽性細胞は多く認められ,MC3T3-E1細胞におけるCCN2遺伝子のノックダウンが同細胞の骨への分化を促進していたため,CCN2は骨芽細胞の骨分化を抑制することが想定された。加えて,樹立した細胞は先行研究から推定されたCCN2関連タンパク質の発現傾向を示しており,骨分化に関与するシグナル伝達の研究・創薬研究への応用が期待される。
本進捗状況を2023年3月23日~25日に国立京都国際会館にて開催された,第22回日本再生医療学会総会にて発表した(発表表題;下顎骨発生におけるCTGFの関与について)。また,昨年度は研究にかける時間が十分に取れず,研究期間を1年間延長した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度の研究計画として,まずはMC3T3-E1細胞におけるCCN2遺伝子のノックダウンを追試験し,データが再現性を取れるかを確認すること。続いて,CCN2遺伝子を高発現させた際の表現型の変化についても解析し,CCN2遺伝子発現の変化によるMC3T3細胞への影響を明確化した上で,ゲノム編集等の遺伝子組み換え技術を応用し“CCN2レポーター細胞”の樹立を試みることを目標としていたが,大学病院での臨床・教育業務に時間をとられてしまい、研究期間を1年延期した。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策として,まずは昨年度に予定していた研究を進める。
MC3T3-E1細胞におけるCCN2遺伝子ノックダウンの追試験と,CCN2遺伝子発現の変化によるMC3T3細胞への影響を解析した上で,遺伝子組み換え技術を応用し“CCN2レポーター細胞”を樹立する。また,これまでの研究成果を論文・学会発表していきたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 下顎骨発生におけるCTGFの関与について2023

    • 著者名/発表者名
      堀江 尚弘,北川 孝雄,Ekayani Nasrun Nisrina,永易 裕樹,志茂 剛
    • 学会等名
      第22回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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