研究課題/領域番号 |
21K17106
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宮本 勲 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00741836)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | tandem duplication / 次世代シークエンサー / 口腔癌抗癌剤耐性 / 次世代シーケンサー / tandem duplicator ( TD ) / スーパーエンハンサー領域 / tandem duplicator / 抗癌剤耐性 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
2019~2020年度の若手研究において、放射線抵抗性細胞の全ゲノムの検索と tandem duplicatorの存在を同定し、ゲノム上にマッピングした。さらに、放射線抵抗性 tandem duplicatorを形成する遺伝子の検索を行い、放射線抵抗性が成立するための遺伝子機能の組み合わせの検索・同定を行った。今回は、抗癌剤耐性細胞、分子標的薬耐性細胞を用いて、全ゲノム上における解析によりtandem duplicatorがどのような遺伝子で起きているかを検討し、その分布状態を明らかにし、薬剤抵抗性獲得にどのように関与しているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,ヒトの培養細胞の全ゲノムシーケンスデータを用いてCetuximab(CTX)耐性や感受性に関与するtandem duplicationの検出を行った.アライメントデータからDELLYを用いて,SAS-RおよびSAS-Pのtandem duplicationの検出を行った.さらに,SAS-Rに特異的なtandem duplicationおよびその領域の遺伝子を検索・同定した.SAS-Rに特異的なtandem duplication数を検索すると,10ヵ所存在し,17個の遺伝子やlncRNAが含まれていた.これらの遺伝子らが薬剤耐性に関与している可能性が考えられた
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のような「系統的に全ゲノム上の遺伝子の発現を制御し,発生,分化,疾患成立,治療抵抗性などに関与しているシステム」の研究が開始されて創薬も絡んだ研究に発展している.本研究も,系統的な複数の遺伝子機能の組み合わせが系統的に疾患を成立させ,各種機能を制御・決定すると考えた点に大きな発想の転換がある.まさに,新規医学・医療技術の開拓を目指した研究であり,臨床応用を見据えた非常に優れた研究である.担癌患者の長期社会復帰などを実現させる可能性があり,社会的意義も大きい.
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