研究課題/領域番号 |
21K17128
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
福嶋 玲雄 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00833576)
|
研究期間 (年度) |
2024-01-17 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 口唇腺 / 頭頸部放射線治療 / 唾液腺機能回復 / 唾液腺長期安定培養 / 高度滅菌培養 / 頭頚部放射線治療 / first in human / 唾液腺長期安定培養法 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線治療による唾液腺萎縮によって引き起こされる口腔乾燥症は、咀嚼障害・嚥下障害等の機能障害だけでなく、義歯の適合問題や多数歯齲蝕にも深く関与している。唾液腺再生医療の研究が盛んに行われているものの、実用化には程遠いのが現状である。理由としては唾液腺細胞の初代培養が非常に困難である点があげられる。本申請研究に先立ち、申請者および千葉大学唾液腺細胞治療グループはヒト唾液腺細胞の長期安定培養法を確立した。放射線治療前に患者の口唇腺から唾液腺細胞を採取・培養・増殖させ、放射線治療後の萎縮した唾液腺に対して移植する、世界初の「唾液腺細胞治療」の実現を目指している。
|
研究実績の概要 |
頭頸部癌における放射線治療後の唾液分泌量の低下は、治療後1ヶ月から1ヶ月半で約90%の患者が認める症状である。しかし、放射線治療後の口腔乾燥症の治療法は未だ確立されておらず、水分補給や保湿剤配合の洗口液の使用、人口唾液使用等の対症療法が主体となっているのが現状である。本研究では、カテーテルを用いたヒトへの臨床応用において、安全で且つ再現性のとれる手技の確立および移植細胞の容積決定の基盤データを獲得することを目的としている。
以下に本年度の研究成果を示す。 1.千葉大学大学院口腔科学講座の研究室において、口唇腺細胞を初代培養し、継代する際に細胞を一部凍結保存し残りを従来のプロトコール通りに培養継続した。凍結した細胞を融解し、再度培養したところ口唇腺細胞は死滅することなく安定した培養を行えることを確認した。 2.凍結前後の細胞で細胞の同一性を確認するためSTR解析を行う準備を行った。
|