研究課題/領域番号 |
21K17137
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
竜門 省二 岡山大学, 大学病院, 助教 (50875490)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | シスプラチン耐性口腔癌 / 銅キレート剤 / ATP7B / シスプラチン 耐性 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
シスプラチンは口腔癌に対する化学療法に使用される抗癌剤であるが,薬剤耐性の獲得が臨床的に問題になっている.薬剤耐性機構の一つにシスプラチンの細胞内濃度の減少が関係し,銅細胞外輸送体のATP7Bがシスプラチンの細胞外排出に関係する.シスプラチン耐性口腔癌患者で,ATP7Bの発現とシスプラチン耐性に関係があると報告されているが,ATP7B制御とシスプラチン耐性の克服に関わる研究はない.申請者は銅キレート剤を使用してATP7Bの発現を制御してシスプラチン耐性の克服を狙い,シスプラチン耐性口腔癌に対する新たな治療法を確立することを目的に研究を行う.
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、銅キレート剤を使用して、シスプラチン耐性口腔癌に対して、銅流出トランスポーターでありATP7Bの発現を制御することでCDDP耐性の克服を狙い、CDDP耐性口腔癌に対する新たな治療法を確立することを目的に研究を行う。 本年度は、当研究室にて細胞外小胞(エクソソーム)を用いたシスプラチン排出機構についての研究を行っており、このエクソソームの細胞外排出機構と、本研究テーマのATP7Bでのシスプラチンの細胞外排出機構の関連性についての研究を行っている。近年、薬剤耐性の新機構として細胞外小胞(EV)が注目されているが、銅輸送経路との関連について報告はない。口腔がんにおける銅輸送経路とEVを介したCDDP耐性機構について検証した。昨年度までに当科で樹立したシスプラチン耐性株を使用した。耐性能獲得はMTTアッセイとカスパーゼ3の活性化で評価した。各細胞から精製したEVを親株に添加し、銅輸送ATPase(ATP7B)の発現変化を評価した。EV分泌阻害剤とATP7B shRNAを用いてEV分泌とATP7B発現の相関を検証した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究テーマと関連したシスプラチンの排出機構の研究を遂行しているため、やや遅れが生じている。また、学部棟の改修工事に伴い、当教室実験室の使用も制限があった中でvitroの研究のみ遂行した。
|
今後の研究の推進方策 |
シスプラチンの排出とシスプラチン耐性に関する研究および、近年のトピックスであるエクソソームとATP7Bの関係性について研究を進めていく。
|