研究課題/領域番号 |
21K17148
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
相澤 恵美 自治医科大学, 医学部, 助教 (80877621)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | パイロトーシス / 骨破壊性疾患 / インフラマソーム / カスパーゼ4 |
研究開始時の研究の概要 |
カスパーゼ4は、細胞内でグラム陰性菌由来のリポ多糖(LPS)を直接認識し、活性化するセンサー分子であることが明らかになった。活性化したカスパーゼ4はガスダーミンDの切断を誘導し、パイロトーシスと呼ばれる炎症性細胞死を惹起する。LPSは歯周疾患における炎症の主要な惹起因子の一つと考えられることから、LPSを介した炎症の惹起にカスパーゼ4により誘導されるパイロトーシスが重要な役割を果たしているのではないかと仮説を立てた。本研究ではカスパーゼ4依存的なパイロトーシスと非標準インフラマソーム経路が、炎症性骨疾患や顎骨壊死の病態において果たす役割を明らかにすることで、治療法の開発基盤の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
LPSは直接、骨芽細胞や破骨細胞前駆細胞に作用することで骨吸収を促進することが示されており、炎症性骨疾患においてLPSは炎症惹起機序の発端となりうるため、これらの制御が重要と考える。近年、カスパーゼ4/11が細胞内において、LPSを直接認識することで活性化するセンサー分子であり、さらに、パイロトーシスの実行因子であるGSDMDをプロセシングすることでパイロトーシスを誘導することが明らかになってきた。カスパーゼ4/11はLPSを直接認識するセンサー分子として機能することから、歯周疾患や骨破壊性疾患における炎症の直接の惹起経路になるのではないかと仮説を立てた。 本研究においては、in vitroでの実験を中心に行った。ヒト単球由来細胞株であるTHP-1細胞をマクロファージ様に分化させ、LPSによる刺激を行い惹起されるパイロトーシスについて検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
マウスを使用した実験を計画していたが、臨床業務のため進んでいないため。また臨床検体を使用した研究も計画していたが、思ったように症例が集まっておらずin vitroでの研究が中心となっているため。
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今後の研究の推進方策 |
in vitroの研究とともにマウス・臨床検体を用いた研究も進めたいと考えている。
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