研究課題/領域番号 |
21K17149
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
池畑 直樹 東京医科大学, 医学部, 助教 (50829455)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / 気道評価 / タイトレーション / マルチモダリティ / 口腔内装置 / 上気道抵抗 / シネモードMRI / 上気道形態評価 / マルチモダリティー |
研究開始時の研究の概要 |
閉塞性睡眠時無呼吸症(obstructive sleep apnea; OSA)において硬・軟組織双方を考慮した上気道形態の評価は非常に重要であるが、未だ十分な条件を備えた検査法はない。応募者はこれまで、シネモードMRIを用いた上気道の動的な評価の有効性を発表してきた。今まで上気道閉塞を解除するために必要な顎骨前方移動量の決定は経験則に基づいて行われており、客観的な指標は存在しない。本研究は、CTによる顎骨およびMRIによる上気道形態の3D画像、さらにシネモードMRIによる気道形態の経時的変化を重ね合わせ、マルチモダリティーかつ4次元的に気道および顎骨形態の変化を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究は閉塞性睡眠時無呼吸症患者に対してCTによる顎骨およびMRIによる上気道形態の3D画像、さらにMRIによる気道形態の経時的変化を重ね合わせ、上気道抵抗測定を行い、マルチモダリティーかつ4次元的に気道および顎骨形態の変化を評価する。そして閉塞性睡眠時無呼吸症(obstructive sleep apnea; OSA)治療の際に最も重要な顎骨前方移動量(タイトレーション)の定量的な決定法を開発し、OSA治療の予知性及び奏功率の向上を目的とするものである。 現在東京医科大学医学倫理審査委員会の承認を得て研究が開始されている。 これまでに、医用画像解析ソフトであるmimics(materialise社製)および画像解析用コンピューターを購入し、睡眠時無呼吸症患者15症例に対して解析を行なっている。 上気道抵抗測定に関しては、上気道抵抗値と無呼吸低呼吸数に相関が得られたため、これまでの研究結果をまとめ第77回日本口腔科学会で発表を行なった。 また本研究としてMRIを用いた新規タイトレーション法を用いて口腔内装置を作製し、良好な結果が得られた症例の検討、および新規タイトレーション法により作製した口腔内装置と従来の方法で作製した口腔内装置の治療奏効率の検討を第68回公益社団法人日本口腔外科学会総会・学術大会において発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は2年間で行う計画であったが、これまで本学医学倫理審査委員会の承認を得るのに時間を要したこと、またコロナ禍において患者の症例登録が思うように進まなかったことから、当初の予定よりやや遅れているため、1年延長して行う。
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今後の研究の推進方策 |
現在までに15症例の登録を終えており、上気道の画像解析および上気道抵抗測定方法に関しては習得している。今後さらに症例数を増やして解析およびデータの取りまとめを行なっていく予定である。
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