研究課題/領域番号 |
21K17151
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
小林 義和 藤田医科大学, 医学部, 講師 (00622797)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 放射線 / 4D-CT / バーチャル内視鏡 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 口唇口蓋裂 |
研究開始時の研究の概要 |
軟口蓋の主要な機能として、声や食べ物が口から鼻に漏れないようにする「鼻咽腔閉鎖機能」が挙げられる。口唇口蓋裂患者では鼻咽腔閉鎖機能不全を生じることが知られており、これまで鼻咽腔内視鏡検査により評価されていた。研究者らが開発してきた時相を持つ3次元CT画像、すなわち「4次元CT画像(4D-CT)」を用いることで、鼻咽腔閉鎖運動を定量化し、口蓋裂に伴う鼻咽腔閉鎖機能の評価に応用可能か、検証する。
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研究成果の概要 |
言語訓練実施後、鼻咽腔閉鎖機能不全を遺残した症例に対し、手術を併施した。術前・術後に、4D-CT撮影を行った。4D-CTから得られた所見を、内視鏡検査と比較した。2検査での一致率は63%であった。 また、術後に正常構音を獲得できた患児の4D-CT撮影を再度行い、鼻咽腔閉鎖機能不全のない状態のデータとして解析し、術前の画像と比較を行った。軟口蓋長、軟口蓋厚みは術前後の変化に傾向を見いだせなかったが、軟口蓋挙上角、鼻咽腔閉鎖不全の開存面積についてはいずれも術後に改善を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで定性評価が中心であった口唇口蓋裂患者における鼻咽腔閉鎖機能の動態解析および定量化に成功した。さらなる症例の蓄積により、鼻咽腔閉鎖機能不全のメカニズム解明や、術式選択の基準制定に貢献しうることが期待される。
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