研究課題/領域番号 |
21K17152
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宍戸 香 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (60894053)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ATP / 歯根膜 / プリン作動性シグナル / 矯正学的歯の移動 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外Adenosine triphosphate (ATP) やその分解産物であるアデノシンはプリン受容体を介した骨吸収や骨形成作用が示唆されている。しかし、骨吸収・形成のカップリングが重要である矯正歯科治療時の歯槽骨リモデリングにおいて、歯根膜細胞から放出された細胞外ATPやアデノシンの詳細な役割は不明である。本研究は、矯正歯科治療時の歯槽骨リモデリングを促進する新たなターゲットとして、ATPやアデノシンによって活性化されるプリン作動性シグナルに着目し、矯正歯科治療に伴う機械的刺激によるプリン作動性シグナルの時空間的変化と骨リモデリングへの作用を明らかにするものである。
|
研究成果の概要 |
細胞内のエネルギー通貨であるAdenosine triphosphate (ATP)は、骨吸収と骨形成のカップリングである歯槽骨リモデリングに関与しており、本研究では、矯正歯科治療における役割を検討した。歯周組織においてATP分解酵素であるCD39,CD73の発現が認められ、歯の移動に伴い発現の上昇が認められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ATPが矯正歯科治療による歯槽骨リモデリングを活性化する新たなターゲットの発見に繋がると考えられる。また、国民病である歯周病においてもATPが骨吸収へ関与することが報告されているため、本研究成果は、歯周病と矯正歯科治療が組み合わさった複合的な病態における治療にも寄与する。
|