研究課題/領域番号 |
21K17156
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中島 努 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80804575)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 捕食 / 三次元動作解析 / 食具 / 口腔機能発達不全症 / 口腔機能 / 食育 |
研究開始時の研究の概要 |
食具を用いた捕食は、口腔だけでなく頭部や腕などの運動機能を必要とする協調運動であり、高度な機能発達が求められるが、その発達過程、協調様式、食具が与える影響などそのほとんどは明らかになっていない。本研究では、捕食動作の三次元動作解析と、機能計測とを併用することで、食具毎に応じた捕食時の口腔機能と運動機能の発達過程、協調様式を明らかにするとともに、口腔機能発達不全症児の捕食時口腔機能の特性を明らかにすることを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では三次元動作解析を通して小児期の捕食動作の特徴を明らかにすることを目的に計測を行った。被験運動はスプーンを用いて茶碗に盛られた米飯の自由摂食とし、小児、成人間での捕食動作を評価した。その結果、①スプーンで茶碗から掬う動作は成人と比較し、スプーンの前後方向の動きが少ないこと、②スプーンの口腔内への入出は成人よりも側方から入って出ていくこと、③小児では最大開口後にスプーンを挿入することが、小児の捕食動作の特徴として明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔機能発達不全症が保険収載されて以降、小児歯科診療において口腔機能を診査、診断、加療する機会は増えている。しかし、小児期の捕食動作の発達過程は明らかとなっておらず、客観的な評価基準は未だ確立していない。本研究では三次元動作解析を通して小児期の捕食動作の特徴を明らかにすることを目的に計測を行い、捕食動作における小児期の特徴を明らかにした。これらの結果は、小児期の口腔機能の発達過程を示しており、今後の口腔機能発達不全症の診断に向けたエビデンスの蓄積に寄与できたと考えている。
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