研究課題/領域番号 |
21K17160
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木村 綾 広島大学, 医系科学研究科(歯), 研究員 (00823197)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 変形性顎関節症 / フラボノイド / 代謝活性 / 生薬 |
研究開始時の研究の概要 |
関節軟骨の変形と破壊を特徴とするTMJ-OAは、世界人口の約 2~3 %で発症しており、我が国においても、増加傾向にあるにも関わらず、根本的な治療法は、未だ確立されておらず有効な治療法の確立が急務である。また、生薬オウゴンの主成分であるバイカリンは、骨粗鬆症等の骨代謝疾患や炎症性疾患において、副作用の少ない安全な補助治療薬として注目されている。本研究は、関節軟骨破壊機序に対するバイカリンの影響を検討するとともに、軟骨細胞の代謝に及ぼす影響と作用機序を解明し、TMJ-OA 発症機序と新規治療法の確立を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、フラボノイド類化合物バイカリンが軟骨細胞の基質代謝に対する影響について検討を行った。ヒト軟骨細胞 (NHAC-Kn) において、バイカリン添加群では、非添加群と比較して、軟骨関連代謝マーカーであるアグリカン、Ⅱ 型コラーゲンの遺伝子発現が有意に亢進することが明らかとなった。軟骨細胞の代謝を調節しうる一つの手段として、フラボノイド類化合物バイカリンの有効性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節軟骨の変形と破壊を特徴とするTMJ-OAは、世界人口の約 2~3 %で発症しており、我が国においても、増加傾向にあるにも関わらず、根本的な治療法は未だ確立されていない。 本研究は、関節軟骨破壊機序に対するバイカリンの影響を検討するとともに、軟骨細胞の代謝に及ぼす影響と作用機序を解明し、TMJ-OA 発症機序と新規治療法の確立を目的として行った。本研究結果より、フラボノイド化合物バイカリンはヒト軟骨細胞の軟骨代謝調節機構に影響を与える可能性が示唆された。軟骨細胞の代謝を調節しうる一つの手段として、バイカリン添加の有効性が示唆された。
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