研究課題/領域番号 |
21K17173
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
大木 調 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (60878255)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | DOHaD / 乳歯 / 低栄養 / DoHad説 / 象牙質 / 生活習慣病 / Tenascin |
研究開始時の研究の概要 |
近年、胎児期から乳幼児期における種々の環境が、成人となってからの疾病発症リスクに影響するというDOHaD (Developmental Origins of Health and Disease) 説が注目されている。これまで、胎児期および出生後早期の栄養環境と生活習慣病の罹患率との関係が報告されてきた。ヒトにおいては出生コホート研究が行われてきたが、主な情報はアンケート記録であり、生体試料による客観的指標の確立が課題である。そこで本研究では、ヒト脱落乳歯解析をその個体の「過去の栄養状態の指標」として応用できないかを検証する。
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研究実績の概要 |
通常栄養のマウス歯胚におけるTenascin Cの組織学的発現パターン解析として、胎生13.5日齢から生後32日齢までを対象に免疫組織化学染色を行ったところ、歯乳頭、象牙芽細胞層には発現が観察され、また、象牙前質にも発現が観察された正常マウスの石灰化象牙質ではTenascin Cの明らかな発現を観察できなかった。 ヒト脱落乳歯におけるTenascin Cの組織学的発現パターン解析にて、ヒト脱落乳歯では、マウス歯胚に観察されたような象牙基質に染色される像は確認できず、象牙細管に沿った染色が認められた。 胎生期および出生後早期の栄養環境の情報収集において、アンケート調査を行ったが、現在、統計学的解析が可能なサンプル数に達しなかった。 以上の研究成果によって、通常栄養のマウス歯胚では、歯乳頭、象牙芽細胞層にTenascin Cの発現が観察されるが、石灰化象牙質ではTenascin Cの発現が観察されないことがわかった。ヒト脱落乳歯では、マウス歯胚に観察されたような象牙基質に染色される像は確認できなかった。
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