研究課題/領域番号 |
21K17177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
上園 将慶 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80737346)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 矯正歯科 / 歯科矯正用アンカースクリュー / 皮質骨微小損傷 / 初期安定性 / qPCR / マイクロダメージ / 骨免疫 / 粘膜炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科矯正用アンカースクリュー (以下、アンカースクリュー) は、種々の改良が行われているものの、一定の割合で脱落してしまうことが臨床上の大きな問題となっている。アンカースクリューの脱落に強い影響を及ぼす因子として報告されている、 “過大な植立トルクに伴う骨損傷” と “スクリュー周囲粘膜の炎症” は独立した因子のように見えるが、近年開拓された骨免疫学分野の先行研究では、骨損傷修復への免疫系の関与が報告されており、互いに影響を及ぼしあう可能性が示唆される。 そこで本研究では動物実験モデルを確立し、アンカースクリュー植立に伴う骨損傷が周囲軟組織の免疫応答に与える影響を解明する。
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研究実績の概要 |
歯科矯正用アンカースクリューは、種々の改良が行われているものの、一定の割合で脱落してしまうことが臨床上の大きな問題となっている。アンカースクリューの脱落に、強い影響を及ぼす因子として報告されている過大な植立トルクに伴う骨損傷と、スクリュー周囲粘膜の炎症は、独立した因子のように見えるが、近年開拓された骨免疫学分野の先行研究では、骨損傷修復への免疫系の関与が報告されており、互いに影響を及ぼしあう可能性が示唆される。本研究では、異なる骨損傷状態が再現されるよう最適化されたスクリューを実験動物に植立し、骨損傷状態の差異が周囲軟組織の免疫系、および炎症反応に及ぼす影響について検討する。これまでの検討では、ねじ山の高さやピッチを変化させることで、異なる微小損傷状況が再現できることを確認したが、初期安定性の差異によって、周囲組織の治癒様相が異なる可能性がある。そこで、2023年度では、ねじ山の高さとピッチが異なる実験群を比較し、植立時に生じる皮質骨の微小損傷がスクリューの安定性に与える影響を検討した。直径0.7mmの下孔を付与した厚さ1.0mmのミニブタ皮質骨に、直径1.6 mm、長さ6.0 mm のTi6Al4V製スクリューを植立した。スクリューは基本形状群と、ねじ山の高い群、ピッチの狭い群の3群を設けた。植立トルクから初期安定性、ペリオテスト値から側方力に対する安定性を評価し、検体から非脱灰切片を作製して微小損傷を定量評価した。ピッチの狭い群では、高い初期安定性を認めたものの、微小損傷の増加に伴い、側方力に対する安定性の低下を認めた。ねじ山の高い群では、初期安定性および微小損傷は基本形状群と同程度であったが、骨圧縮面積の減少に伴い側方力に対する安定性の低下を認めた。 以上より、微小損傷が過剰に生じた場合でも初期安定性は確保されるが、側方力に対する安定性は低下することが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
必要に迫られ、一旦生体外での検討を行うこととしたが、想定以上の成果が得られ、国際誌に採択されるまで昇華できたため上記評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
スクリューと骨の接触状態が安定性に影響する可能性が強く示唆され、検討の必要を感じた。第1段階目として、生体外での精査を予定している。
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