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天然物ケミカルバイオロジーによる歯周組織代謝活性の探索と歯根吸収予防治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K17185
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

泉野 尋  広島大学, 医系科学研究科(歯), 研究員 (80881268)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード歯周組織 / ケミカルバイオロジー / 歯の移動
研究開始時の研究の概要

矯正歯科治療中に生じる副作用の一つとして歯根吸収が挙げられる。一方、天然由来植物抽出物は、副作用の少ない安全な補助治療薬として注目されているが、生体内での作用機序は明らかにされていない。本研究では、 天然植物由来成分が歯周組織代謝調節機構に及ぼす影響について明らかにするとともに歯根吸収抑制効果について検証し、歯根吸収の発症を安定的に予防する新規の治療法を確立することを目的とする。

研究成果の概要

本研究では、口腔内の炎症性骨破壊である歯周炎の予防や治療に貢献し得る機能性表示食品・口腔ケア商品の開発を目指している。そのために、抗炎症作用および骨形成作用が期待される数種類の天然植物由来成分エキスを選定し、当該成分の有効性を明らかにすることとした。その結果、5種類の天然植物由来抽出物は、抗炎症を有する可能性が示唆された。
その内、天然植物由来抽出物4および5については、ヒトセメント芽細胞およびヒト歯根膜細胞を用いた炎症モデルに対して、炎症性サイトカインIL-1β、および腫瘍壊死因子TNF-α遺伝子発現を有意に抑制させることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周炎 (歯周疾患) は、歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患であり、重篤化すると歯槽骨吸収による骨欠損に続き、歯の動揺・脱落が生じ、咀嚼や嚥下機能の低下を招く。平成28 年度の歯科疾患実態調査では、歯周炎と診断される割合は35 ~64 歳で、40 %以上であり、年々増加していることから、歯周炎の予防および軽減させる補完療法の確立が急務である。近年、天然植物由来成分バイカリンは、骨粗鬆症等の骨代謝疾患において、副作用の少ない安全な補助治療法として注目されている。そこで我々は、抗炎症作用や骨形成作用が期待される新たな天然植物由来成分について探索することとした。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of baicalin on the proliferation and expression of OPG and RANKL in human cementoblastlineage cells2022

    • 著者名/発表者名
      Kunimatsu R., Kimura A., Sakata S., Tsuka Y., Yoshimi Y., Abe T., Kado I., Yashima Y., Izumino J., Nakatani N., Kitagawa M., Miyauchi M., Takata T., Tanimoto K
    • 雑誌名

      J Dent Sci

      巻: 17 号: 1 ページ: 162-169

    • DOI

      10.1016/j.jds.2021.05.009

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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