研究課題/領域番号 |
21K17197
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
味野 範子 (塩津範子) 岡山大学, 大学病院, 医員 (90771452)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 細胞外分泌小胞 / 歯周病原菌 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病原菌が放出する『細胞外分泌小胞』には歯周病原菌固有の強力な病原因子が含まれており,唾液や血液を介して様々な歯周組織の細胞に作用する。『細胞外分泌小胞』の内容物や細胞障害性は,歯周病原菌の種類や活動性に依存して変化するため,口腔の病的変化・衛生状態に大きく関与するとともに,それらを反映すると考えられるが,その詳細は明らかでない。 本研究では。歯周病原菌が放出する『細胞外分泌小胞』の口腔内の細胞の分化や機能に与える影響とその分子メカニズムを解明することで,口腔病変を早期に判定するための分子指標の探索につなげる。
|
研究成果の概要 |
本研究では,歯周病原菌が歯周組織を破壊するメカニズムについて,細胞外に分泌される小胞に着目して解析した。その結果,歯周病原菌が放出する『細胞外分泌小胞』には歯周病原菌固有の強力な病原因子が含まれており,唾液や血液を介して上皮細胞以外の様々な歯周組織の細胞にも作用し,障害性を示すことが分かった。歯周病原菌の種類や活動性は『細胞外分泌小胞』の内容物や細胞障害性と関連が深いと考えられ,口腔の病的変化・衛生状態を計る指標として重要と考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病原菌の『細胞外小胞』 は,主に微生物間の情報伝達や歯垢形成における役割について解析がなされてきた。そのため,様々な歯周組織の細胞の分化や機能に及ぼす影響についての幅広い研究は皆無に等しかった。本研究では,歯周病原菌の『細胞外小胞』 が菌本体に匹敵する病原性をもつことを明らかにし,宿主細胞に与える影響について解析した。この成果は,歯周病進行における歯周病原菌の『細胞外小胞』の役割を解明した点で学術的意義や社会的意義が高い。
|