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障害者歯科への臨床応用を目的とした経口用プロポフォール封入リポソーム製剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K17210
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

西岡 由紀子  岡山大学, 大学病院, 医員 (80896530)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード麻酔薬 / DDS / リポソーム
研究開始時の研究の概要

障害者歯科診療において、鎮静や全身麻酔が必要な知的障害者の前投薬として麻酔薬の経口投与が行われることがある。静脈麻酔薬であるプロポフォールを脂質膜から成る薬物キャリアであるリポソームに封入することで経口投与を可能にすることができると考えられる。プロポフォールはその特徴から速やかに鎮静状態となり、かつ麻酔からの速やかな覚醒を期待できることから、開発したプロポフォール封入リポソームの臨床応用を目指し、術後合併症のない安全な日帰り麻酔を確立させることを目標とした基礎研究である。

研究成果の概要

障害者歯科診療における麻酔前投薬として、効果発現および代謝の速いプロポフォールを内服できるようにすれば安全な麻酔の確立に繋がると考え、薬物キャリアであるリポソームを用いたプロポフォール封入リポソームの開発を目的とした。プロポフォール封入リポソームを作製し、ウサギに静脈内投与した結果、プロポフォール封入リポソームの生物学的利用能はプロポフォール製剤よりも高かった。一方、細粒化プロポフォール封入リポソームを経口投与した結果、血中プロポフォール濃度は低く、生物学的利用能の改善は得られなかった。プロポフォール封入リポソームの作製方法および投与経路について更なる検討が必要であると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

障害者歯科診療において薬物による行動調整が必要な知的障害者に対して、全身麻酔や鎮静の前投薬としてミダゾラムの経口投与が行われることがあるが、麻酔の覚醒が遅くなることから日帰り麻酔での安全性に問題があった。プロポフォールは効果発現と代謝が速いため調節性が良いが、脂肪製剤を乳化剤としてエマルションの形になっており消化管内で分解されないため、内服しても薬理効果が期待できない。そこで、プロポフォールを薬物キャリアであるリポソームに封入することで経口投与を可能にすることができると考え、プロポフォール封入リポソームの開発は、障害者歯科診療における安全な日帰り麻酔の確立につながると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] プロポフォール封入リポソームの開発2022

    • 著者名/発表者名
      宇治田仁美、西岡由紀子、中納麻衣、三宅沙紀、樋口 仁、宮脇卓也
    • 学会等名
      第50回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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