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舌マイクロバイオーム制御実現に向けたポリフェノールの有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K17212
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関九州大学

研究代表者

朝川 美加李  九州大学, 歯学研究院, 助教 (90852583)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード舌マイクロバイオーム / 16S rRNA遺伝子解析 / ポリフェノール
研究開始時の研究の概要

これまで数多くの疫学研究において、ポリフェノール(PPs)を多く含む飲食物の摂取が糖尿病や認知症など様々な疾患の発症予防や症状改善に関わることが報告されている。近年、そのメカニズムの一つとしてPPsがプレバイオティクスとして腸管細菌叢(マイクロバイオーム、MB)のバランスを制御していることが明らかになってきた。本研究では、口腔MBの制御に関わる候補物質としてPPsに着目し、PPsが舌MBの細菌構成に与える影響を解明する。本研究の結果は、PPsを摂取することで口腔MBを制御し、口腔や全身疾患の発症を予防する、新たな歯科診療アプローチ開発に向けての足がかりとなる可能性を秘めている。

研究成果の概要

本研究では、ポリフェノール(PPs)成分が舌マイクロバイオーム(MB)の細菌構成に与える影響を検証するため、舌苔検体を用いて添加培養実験を行い、成分の添加有無での培養後の細菌構成の違いを次世代シークエンサーを用いて評価した。解析の結果、成分添加群は成分非添加群と比較して培養6時間および12時間後にStreptococcus属の構成比率の有意な増加が認められた。その一方で、培養6時間および12時間後にVeillonella属やHaemophilus属などの細菌属の構成比率の有意な低下が認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔MBが口腔疾患だけでなく全身の健康にも影響を及ぼしていることが次々と報告され、それに伴い近年では病原性の高いMBに関しても理解が進みつつある。疾患リスクの高いMBを、いかにして疾患リスクの低いMBに変化させることが出来るのか、その要因の解明が重要の課題となっている。本研究では、PPsが舌MBの細菌種構成制御に有効である可能性が示された。本研究結果は、PPsが舌MB の「プレバイオティクス」として機能することの科学的根拠となり、PPsは食品添加物をしても幅広く使用されていることから、様々な場面で即時に応用されることが期待できる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Butyrate as a Potential Driver of a Dysbiotic Shift of the Tongue Microbiota2023

    • 著者名/発表者名
      Chen BJ, Takeshita T, Tajikara T, Asakawa M, Kageyama S, Shibata Y, Ayukawa Y, Yano Y, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      mSphere

      巻: 8(1):e0049022 号: 1

    • DOI

      10.1128/msphere.00490-22

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 口腔常在細菌叢制御に有用な成分の探索にむけたBMM合成培地の培養条件の検討2021

    • 著者名/発表者名
      陳柏蓉, 朝川美加李, 竹下徹, 鮎川保則, 山 下喜久
    • 学会等名
      第43回九州口腔衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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