研究課題/領域番号 |
21K17218
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
戸原 雄 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (40468773)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | VR / ミールラウンド / 病院実習 / 学生教育 / 歯科訪問診療 / オンライン診療 / 摂食嚥下機能評価 / 多職種カンファレンス / 教育システム / 新型コロナウイルス感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
施設で生活する摂食嚥下障害患者に対する支援はミールラウンドやカンファレンスの実施による効果が高い。従来の教育では実際の現場に学生を帯同していたが、COVID-19の感染にともない、実際の体験実習が困難になった。これらの解決策としてバーチャルリアリティー(以下VR)を用いた教育システムの構築が必要であると考える。 本研究は施設に居住する摂食嚥下障害患者を対象とし、Withコロナ時代におけるVRを用いた摂食嚥下機能評価や多職種が参加するカンファレンスへの参加体験が可能な教育システムの構築を目的とする。そして本システムを用いた臨床体験実習の歯学部教育における有効性を明らかにすることを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、360度カメラを用いて撮影した摂食嚥下機能評価の様子の動画の中に、頸部聴診音を音声データとして同期させ、VR機器を用いて学生に供覧することで実際の臨床現場を体験実習させる教育システムの構築を目的とした。実際に当クリニックにて病院実習を行う学生を対象として、VR実習と歯科訪問診療実習の双方を行わせたのち、それぞれの実習に自由記載のアンケート調査を行い、その結果をテキストマイニングにて検討したところ、歯科訪問診療実習後に最も多く抽出された単語は「患者さん」VR実習では「音」だった。今回の結果より、VR実習は、より術者に近い体験を得ることができるようになったのではないかと考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VR実習は実際の臨床現場に立つことはないため、新型感染症の感染拡大などの社会的な影響を受けることはなく、教育機会の不均衡を生むことはない。それに加えて一定の学習効果があることから、今後歯学生の臨床体験の一環として、カリキュラムに加えていくことで教育の場所や時間を問わず様々な現場を体験することができるようになると考える。
|