研究課題/領域番号 |
21K17234
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
矢部 広樹 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40780664)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 慢性腎不全 / 腎代替療法 / QOL / QALY / QUALY / 血液透析 / 腹膜透析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、各腎代替療法におけるQALYの違いを示し、その関連要因を検討することである。通常の血液透析患者、長時間透析患者(オーバーナイト透析・在宅血液透析)、腹膜透析患者におけるQALYを多施設共同研究にて調査し、各治療法間のQALYの違いを示すと同時に、各治療法でQALYの高値に関連する要因を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、各腎代替療法におけるQOL・QALYを示し、その関連要因を検討することであり、本年度は腹膜透析患者と長時間透析患者におけるQOLを調査・検討し、学会発表を行った。 65歳以上のPD患者27例(年齢75.2±6.8歳)に対し、QOLの評価としてEuroQol 5-dimensions 5-levels (EQ-5D)を測定した。また、その後半年毎にEQ-5Dを2回測定できた対象は、1年間のQALYを算出した。統計学的検討として、EQ-5DおよびQALYと、各測定値との関連を、Spearmanの順位相関係数にて検討した。またEQ-5Dは、単相関分析で有意であった項目に対して重回帰分析を実施した。EQ-5Dは0.88±0.15であり、6分間歩行距離(r=0.55)、10m歩行速度(r=0.67)、FIM運動項目(r=0.53)が有意に関連した(p<0.05)。その他の指標とは関連を認めなかった。重回帰分析の結果、FIM運動項目のみがEQ-5Dに有意に関連した(R2=0.85、p<0.05)。またEQ-5Dの1年間の追跡が可能であった13例のQALYは0.9±0.1であり、10m歩行速度(r=0.67)、FIM運動項目(r=0.7)、FIM全項目合計(r=0.57)が有意に関連していた(p<0.05)。高齢のPD患者におけるQOLとQALYには、腎機能や栄養・貧血の状態よりも身体機能とADLが関連したことから、透析状況や栄養管理が一定の状況にあれば、QOLの維持・向上のためには身体機能とADLの評価・介入が重要であることが示された。 また長時間透析患者においては42名の患者の調査を実施した。また就労中の患者においては、QOLへ与える影響が大きい就労機能障害についても調査し、関連要因を検討した。その他、血液透析患者についても、調査を継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
長時間透析患者と腹膜透析患者のQOL測定を実施し、血液透析患者のQOLの追跡も継続している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、保存期腎不全患者と長時間透析患者においては、QOLの追跡が困難になる可能性が高く、血液透析患者と腹膜透析患者を中心に調査を継続している。
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