研究課題/領域番号 |
21K17236
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
永久 景那 大阪歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (80823575)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顎補綴 / 顎欠損 / 健康関連QOL / 口腔リハビリテーション / QOL / QOL評価 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍切除などに伴い顎欠損となった患者は、一時的な口腔機能の低下やQOL評価の低下が認められる。これらを改善するため、様々な手技で顎補綴治療が行われているが、治療の未着手や中断が原因で、口腔機能の回復が不十分な患者も存在する。一方、顎補綴治療と並行した口腔周囲筋のリハビリテーション実施により、機能回復とQOLの向上が認められた事例もある。 本研究では、顎欠損様式(顎欠損部の部位・大きさ)に応じた適宜必要な口腔リハビリテーションを探索し、顎補綴治療の効果について口腔機能の回復と患者のQOL評価に着目し、顎欠損様式に追随する顎補綴治療の改善点を考察することとした。
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研究成果の概要 |
本研究では,顎欠損部の様式(部位,大きさ)に伴う口腔リハビリテーションの探索と顎補綴治療の効果を明らかにすることを目的とした.対象者は,2018年4月~2022年9月末迄に本学附属病院に来院し,顎補綴装着後の口腔機能と健康関連QOLの評価が可能であった患者43例とした.①顎補綴治療前後における口腔機能の経時的変化,②顎補綴治療と健康関連QOL評価の関連性について比較検討した.その結果,顎補綴治療の際,顎欠損の様式や残存歯の咬合支持域に着目し,外科的施術後から顎補綴装着後の経過安定に至るまで,口腔リハビリテーションを併用した加療施術することが,患者のQOLの向上に寄与することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行性炎症や顎骨腫瘍切除術などに伴い顎欠損となった患者において,顎補綴治療後にも口腔機能の回復が不十分であり,QOLに影響が及ぼされる場合がある.本研究では,顎補綴治療の際,顎欠損の様式や残存歯の咬合支持域に着目し,外科的施術後から顎補綴装着後の経過安定に至るまで,口腔リハビリテーションを併用し加療施術することが,口腔機能の回復と患者の健康関連QOLの向上に寄与することが明らかとなった.本結果は,顎欠損となった患者に対して,顎補綴治療の方針を検討する際の一助になると考える.
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