研究課題/領域番号 |
21K17246
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
黒田 文人 金沢大学, 附属病院, 講師 (00622812)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 乳幼児突発性異常運動 / 遠隔動画診断 / West症候群 / オンライン診療 |
研究開始時の研究の概要 |
乳児期から幼児期にかけて子どもは多種多様な突発性運動をみせる。West症候群の発症早期にみられるスパズムは、乳児期に生理的にみられるモロー反射などとの鑑別が難しく、小児科医ですらしばしば見誤り、治療介入の遅れにつながっている。本研究では医療用メッセージングサービスを用いてオンライン動画診断支援システムを構築することにより、West症候群の早期診断率を向上させ、その長期予後の改善を目指す。
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研究実績の概要 |
研究の3年目も様々な突発性異常運動を主訴とする乳幼児・小児患者症例の集積を行った。SATB2遺伝子変異を有する難治てんかんの発作時動画を検討し、強直発作と考えられていた発作をスパズムと診断して適切な投薬へと結びつけることが出来たケースなどてんかんの発作型診断に寄与した症例、粗雑な動作から発達性協調運動障害が疑われていたが舞踏運動と判断し検査につなげた症例、泣き入りひきつけと診断されて経過観察されていたが動画解析により乳児てんかんと判断して治療介入につなげた症例など、患者への有益なフィードバックにつなげることができた症例を多く経験した。また動画診断を行った症例の内訳では、自閉スペクトラム症の常同運動や、身震い発作、睡眠時ミオクローヌス、などの生理的運動が多くを占め、乳幼児突発性異常運動の0次診療として医療機関受診に至る前に動画解析において診断が可能であることがある程度実証された。 West症候群に関連した研究としては、てんかん性スパズム(ES)の発作時動画とともに発作間欠期脳波との関連を検討した。特にES出現前に発作間欠期脳波を施行できた症例を集めて脳波の解析を行ったが、その中に発作間欠期脳波でhypsarrhythmiaを認めたがESに至らず、乳児焦点発作の病型をとった症例を認めた。ES発症のメカニズムを探る上で重要な症例と思われ、ESの発症抑制に有効な抗てんかん薬の考察とともに、第56回日本てんかん学会学術集会において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例の集積は進んでいるものの系統的な解析を行うに至っていない。また震災の影響などもあり、本年度も石川県内のWest症候群診療状況調査を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
1.引き続きオンライン診断委員会にて診断した発作時動画について分析し、オンライン上の動画診断の妥当性を検証する。 2.石川県におけるWest症候群の診療実態調査を行う。
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