研究課題/領域番号 |
21K17247
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
松井 智子 浜松医科大学, 医学部, 特任講師 (40886686)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ジェンダー / ジェンダーバイアス / 医学教育 / アイデンティティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本の医学生・医師のアイデンティティの形成に医学教育に潜むジェンダー・バイアスがどのような影響を与えているのかを明らかにすることである。本研究では探索的順次デザインの混合研究法を用いる。具体的には医学教育における医学生・医師のプロフェッショナル・アイデンティティの形成にジェンダー・バイアスが与える影響を質的研究手法で探索し、それにより得られた仮説をもとに質問紙を作成、量的研究手法により検証した上で、統合的な考察を行う。本研究の成果は、ジェンダー平等の視点を踏まえた医師のキャリア継続支援やキャリア教育プログラムの開発に資する知見となるものである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的である、医学教育にどのようなジェンダー・バイアスが存在し、それらが医学生・医師のPIF(Professional Identity Formation)にどのような影響を与えているのか、またその背景要因及び関連要因について探索するため、これまで医学生および若手医師を対象に行うフォーカスグループインタビューの準備を行ってきた。 2023年度は大学間のネットワークや学生ネットワーク等を通して日本の医学生を対象に、「医学教育におけるジェンダーバイアス」に関するフォーカスグループインタビューの参加者を募った。フォーカスグループインタビューは、約1時間で実施し、インタビューでは医学部入学後の講義や実習、課外活動などでの経験や、それらを通した将来のライフイメージ・キャリアイメージについてたずねた。インタビューで得たデータについて質的分析を行い、現在結果をまとめているところである。 また、2023年10月にはMacKay international medical education conferenceにおいて「What are the Key Components of a Healthy Career for All Physicians?」というテーマで日本における医師のキャリア形成についてジェンダーの影響に関する講演を行い、台湾における性別役割分担の意識などについて意見交換を行う機会を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度、2022年度においてCOVID-19パンデミックの影響により、医学生を対象としたインタビューの準備がおくれてしまったこと、また本研究のフォーカスグループインタビューへの研究協力者のリクルートに難渋してことが大きな理由である。2023年度はインタビューへの研究協力者を募ることができ、ほぼ予定通りのスケジュールで進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は「医学教育におけるジェンダーバイアス」に関するフォーカスグループインタビューの結果について、学会および論文にて結果を発表する予定である。またこの質的分析結果がどの程度の一般化可能性があるのかについて検証するため、質問紙票を作成し、医学部学生を対象に医学教育におけるジェンダーバイアスについての質問紙票による調査を行う方針である。
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