研究課題/領域番号 |
21K17251
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
國武 裕 佐賀大学, 医学部附属病院, 講師 (30404148)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コロナ禍 / コロナ前 / 高齢者 / 抑うつ症状 / 記憶力低下 / 頭部MRI / 社会資本 / 新型コロナウイルス感染症への恐怖 / 不安 / 唾液コルチゾール / 地域在住 / うつ状態 / 新型コロナウイルス恐怖尺度 / 特性不安 / コルチゾール / 新型コロナ / ストレス / 認知機能低下 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の目的は、高齢者のうつ状態や認知機能の違いにより、コロナ禍の心理的ストレスがどう異なるのか、またそれが2年後のうつ状態や認知機能に与える影響を明らかにすることである。具体的には、佐賀県伊万里市黒川町で2016年にコホート研究に参加した高齢者95人に対して、新型コロナウイルスによる心理的ストレス、うつ状態、認知機能、頭部画像(海馬萎縮の評価)の調査を2021年度と2023年度に縦断的に行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、過去の黒川町研究で心理検査と認知機能を測定している人のコロナ禍の心理的ストレスと心理状態(不安、抑うつ気分)、認知機能を測定し、以下の①、②を明らかにすることである。 ①新型コロナウイルス流行前のうつ状態や認知機能の低下が、現在の心理的ストレス状態や抑うつ気分の発生と関連があるかを明らかにすること。 ②コロナ禍の新型コロナウイルスの心理的ストレスの違いが、2年後のうつ状態悪化や認知機能低下や海馬萎縮(頭部MRI画像)の違いに影響を与えるかを明らかにすること。 2023年度は②に着手した。具体的には、2021年度の調査の参加者96名に対して、2年後の再調査を2024年3月から開始した。この際に2021年度の調査では行えなかった頭部MRI撮像も行っている。この調査は2024年度も継続して行う予定である。 また、2023年度に①に対する解析結果を報告した。(Kunitake et al., Int J Geriatr Psychiatry, in press ) 具体的な要旨は以下である。記憶力と新型コロナウイルス感染症への恐怖がうつ症状と有意に関連していた。 しかし、社会資本はうつ病の症状と関連していなかった。このことは、新型コロナウイルス感染症のようなパンデミックの状況下では、地域在住の高齢者に対し、記憶機能と新型コロナウイルス感染症への恐怖に着目して対処する必要性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度に行う予定であった再調査を開始することができたが、年度末からの開始であり、これまでに予定の10%程度の進み具合のため、「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は引き続き、2021年度に調査に参加した被験者の2年後の調査を行っていく。また2021年度に頭部MRI撮像を行っていく。これにより、コロナ禍の新型コロナウイルスの心理的ストレスの違いが、2年後のうつ状態悪化や認知機能低下や海馬萎縮(頭部MRI画像)の違いに影響を与えるかを明らかにする
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