研究課題/領域番号 |
21K17252
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
福田 龍将 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80820042)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 院外心停止 / 働き方改革 / 時間外医療 / タスクシフト / 救命救急センター / 救命救急 / 心肺蘇生 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では働き方改革が推進されており、医療も例外ではない。2024年には時間外労働の上限規制は医師にも適用される。これは休日・夜間等の時間外の救急医療提供体制の整備を推進してきたわが国の医療計画と相反するもので、救急医療に大きな歪みを生じる可能性がある。本研究では、休日・夜間等の時間外救命医療と患者転帰の関係を多面的・多角的にさらに詳細に分析することで、救急医療において救命機能を維持したまま働き方改革(タスク・シフティング、タスク・シェアリング、特に労働時間の短縮)を実現するスキームを構築し、時間外救急医療体制を充実させつつ縮小を図るというわが国の救急医療が抱える矛盾した重要課題に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究は、救急機能を維持した働き方改革を実現するために、休日・夜間等の時間外医療と患者転帰の関係を多面的・多角的に分析することを目的とした。院外心停止患者を対象とし、既存レジストリデータ(消防庁救急蘇生統計)を用いて分析した。時間内と時間外では院外心停止患者の治療成績に差があることが明らかとなった。 通常の心原性心停止とは異なる特別な治療体制を要す小児心停止や外傷性心停止の検討で、夜間は生存の低下と関連したが、休日は生存の低下と関連しなかった。 過去の小児院外心停止の研究では夜間も休日も生存の低下と関連していたが、今回の研究で休日と平日の治療成績の差は経年的に縮小していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では働き方改革が推進され、2024年には時間外労働の上限規制は医師にも適用される予定であるが、これはこれまでに休日・夜間等の時間外の救急医療提供体制の整備を推進してきたわが国の医療計画とは相反するものとなりうる。 休日・夜間等の時間外救急医療と患者転帰の関係を多面的・多角的に分析した本研究は、救命機能を維持した働き方改革実現のスキーム構築のための基盤情報となりうるもので意義は大きい。
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