研究課題/領域番号 |
21K17256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
吉敷 智和 杏林大学, 医学部, 講師 (20549216)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ハンズオンセミナー / 電気エネルギーデバイス / 医療安全 / ハンスオンセミナー / 手術 / 手術室医療安全プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、多職種を対象とする手術室医療安全対策の徹底を図るべく、講義のみならずハンズオン・シミュレーションを取り入れた体験型教育プログラムの開発を行うものである。 手術の 遂行・トラブルや緊急事態対応において、各職種が質的に等価の安全意識を持って職務にあ たることが必須である。 本研究は、一部先行実施し高評価を得ている「手術室医療安全に関するハンズオンセミナー」の成果を基盤にプログラムの確 立・普及を企図している。災害時対応を含む電気医療機器の安全使用に関する知識・技術が 各手術現場に浸透することで、アクシデントは減少し、より安全な医療提供が実現すること が期待される。
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研究実績の概要 |
手術室で使用される電気エネルギーデバイスが原因の有害事象が一定の頻度で報告されている。米国では消化器内視鏡外科学会(SAGES)で対策プログラムが行われているが、本邦では教育システムなど確立されたものはない。またハンズオンセミナーは参加型体験学習により実践的で教育効果が高いと報告されている。当院では、FUSEプログラムを参考にし、ハンズオンセミナーを含めた医療安全教育や発生防止対策プログラムの開発を行っている。 目的 :ハンズオンセミナーを導入した対策プログラムの有効性を評価すること 方法:電気メスやエネルギーデバイスを実際に使用したハンズオンセミナーを2018年から2023年まで計10回開催した。参加者がセミナー前後に行ったアンケートと確認テストを比較した。手術室での有害事象発生頻度を把握し、プログラム開始前後でインシデント報告数の比較を行った。 結果:参加者は115名(医師81名(研修医49名、各科専門科32名)、医療スタッフ34名であった。手術室医療安全に関する教育受講経験者はいなかった。テストスコアはセミナー後で優位に上昇し(p<0.0001)、手術室経験年数や職種の違いでセミナー前後スコアに差は認めなかった。セミナーに対する評価も良好であった(満足度98%)。インシデント報告には熱傷、皮膚損傷(28件)、対極板トラブル(11件)などが含まれていた。インシデント報告数はプログラム導入前に総手術数の0.07%(49件)に対して、プログラム導入後は0.04%(12件)と減少した(p=0.04)。 考察 :手術室医療安全の知識は職種や手術室経験年数によって得られる知識ではなく教育が必要である。プログラム開始前後でインシデント報告数減少からハンズオンセミナーを導入した本プログラムは、手術室医療安全対策として実践的で有効である可能性が示唆された。
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