研究課題/領域番号 |
21K17279
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
山本 忍 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (70761469)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | o-フタルアルデヒド / 職業性ばく露限界値 / ばく露低減対策 / 感作性物質 / リスク評価 / 産業衛生学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療機器の消毒剤として利用されているオルト-フタルアルデヒド(OPA)製剤による感作性等の健康障害が多数報告され、その対策が必要とされている。米国では瞬間的に超えてはならない濃度として0.1 ppbと極めて低濃度の職業性ばく露限界値が勧告された。 本研究では、日本における信頼性の高い職業性ばく露限界値の導出のためのフィールド調査を行い、さらに、0.1 ppbを管理レベルとしたばく露低減対策法を確立する。本研究の成果は、OPA取扱い作業者の健康障害防止に貢献できる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,医療機関で内視鏡等医療器具の消毒剤として利用されているオルト-フタルアルデヒド(OPA)製剤取扱い医療機関の作業場に適したばく露低減対策を確立することである.OPAはTLV-Cとして0.1 ppbと極めて低濃度の値が勧告されている.本研究では,大規模改修が困難な医療施設において既存の排気設備を活用した改善を実施し,改善後のTLV-C測定結果は0.2 ppbと0.1 ppbをクリアすることは出来なかったが,改善前濃度の1/10まで濃度が低減した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,米国産業衛生専門家会議が作業中のどの部分でも超えてはならない濃度(TLV-C)として0.1 ppbを勧告した.しかしながら,OPAのばく露濃度と健康影響の関連を調査した報告は少ない.本研究では,OPA製剤取扱い作業者のOPAばく露濃度(個人ばく露濃度,環境濃度等)と健康影響の関連を見るため複数の事業場でフィールド調査を実施した.本調査の結果は現在解析中であるが,本研究により,OPA取扱い作業者の健康障害防止に貢献できる.
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