研究課題/領域番号 |
21K17313
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
辰巳 友佳子 帝京大学, 医学部, 講師 (00757685)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 家庭血圧測定 / スマートフォンアプリケーション / アプリケーション / 高血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートフォン用家庭血圧測定アプリを開発する。アプリには、家庭血圧測定時間のアラーム機能、動画・音声による標準的測定法の解説、血圧値記録フォーム、病態説明ページ自動作成機能などを含める。 次に、開発したアプリの効果を検証するために、ランダム化比較試験より、職域集団の健康診断で、降圧薬非服用かつ高値血圧以上の者にアプリを配布し、医療機関への受診率と翌年の健康診断時血圧の改善への効果を検討する。家庭血圧測定が習慣化されたか、標準的測定法で実施されているかについての調査も実施する。 さらに、医療機関において高血圧診断ツールとしてのアプリの需要と効率性を検討する。
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研究実績の概要 |
<スマートフォンアプリケーション> 2021年度に開発した家庭血圧測定のアプリケーションをApple Storeに非公開アプリとしてリリースした。非公開の設定はAppleが最近設けた方法で、ダイレクトリンクを知っている者のみがアクセスし、ダウンロードすることができる方法で、一般にApple Storeで検索してもヒットしない。リリースに向けては、まずは研究代表者所属大学内で調整を行い、大学名でのDeveloper申請を行った。これにより、一般個人が開発しアプリではなく、大学がリリースしたアプリとなる。また、毎年秋のiOS更新に伴うアプリの改修を行った。Appleの申請に際しては、ヘルスケア関連のアプリに要求される倫理的事項をクリアするために、アプリの改修や必要書類の作成を行った。 <アプリを用いた研究の計画書作成> 職域健康診断でアプリの効果検証を行うために、調査フィールドと調整、会議を行い、研究計画書を作成し、研究代表者所属大学にて倫理申請を行った。 <大規模データを用いた疫学研究> アプリの効果検証を行う調査フィールドを対象に、職域健康診断と診療情報明細書データを用いて、服薬開始時期(服薬開始1年未満)と服薬継続時期(1年以上服薬)における家庭血圧測定実施と血圧コントロールの関連を検討した。服薬開始時期では、有意ではなかったものの(P=0.10)、家庭血圧を実施していない者と比較して実施している者における血圧コントロール良好に対するオッズ比は1.70であった(降圧剤数調整済み)。服薬継続時期ではオッズ比1.31であった(P=0.24)。また、コホート研究の大迫研究より家庭血圧に関する分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
スマートフォンアプリケーションの効果検証は2022年度に行う予定であったが、準備のみに終わり実施できなかった。理由として、研究代表者所属機関において、教員が公的研究費でアプリケーションを作成した際の公式な取り扱いの規定がなかったため、機関内での規定作成から始める必要であったことがある。これに約1年を要した。
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今後の研究の推進方策 |
スマートフォンアプリケーションを用いて効果検証の研究を行う。予定している職域集団に加えて、地域集団での効果検証も検討する。また、当初予定していなかったが、既存データを用いて、家庭血圧測定が血圧コントロールに及ぼす影響についての疫学研究を進め、知見を構築する。
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