研究課題/領域番号 |
21K17314
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
岡島 純子 立教大学, 現代心理学部, 特任准教授 (70809425)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 心理的柔軟性 / 育児 / 親 / 乳幼児 / ストレス / 精神的健康 / 月経周期 / 母親 / 養育行動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,心理療法の中でも効果があるとされる認知行動療法の1つであるAcceptance and Commitment Therapy(ACT)を取り入れたウェブプログラムを育児中の親に提供し,ストレス反応を低減させる効果があるかどうかを検討する。2021年度~2022年度には、尺度開発を行い、2023年度~2024年度には月経周期による症状が「心理的柔軟性」を媒介して否定的な養育行動に影響を与えているかどうかについて検討を行う。2025年度には、子育て中の親を対象としたACTウェブプログラムの効果を検討する。
|
研究実績の概要 |
2022年度の研究計画では、育児中の親における心理的柔軟性を測定する日本語版尺度の標準化を行うことであった。2021年度には、0歳~3歳を育てる育児中の母親2000人(0歳児500名,1歳児500名,2歳児500名,3歳児500名)を対象にウェブ調査を行っている。The Japanese version of Parental Acceptance and Action Questionnaire (PAAQ-J)の信頼と妥当性を検討した。対象者には,PAAQ-J、Acceptance and Action Questionnaire-II (AAQ-Ⅱ)、Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)を測定した。Inaction-Behaviour (Inaction-B;α=.84)、Inaction-Cognition (Inaction-C; α=.72)、Unwillingnes (α=.68)の3因子12項目(α=.80)のPAAQ-Jが作成された。その後、再検査信頼性を検討した。初めに対象にした2000人の内,1000人(1歳児223名,2歳児234名,3歳児291名,4歳児252名)に再検査を行った。開発されたPAAQ-Jは内的整合性,構成概念妥当性について確認された。これらの結果を論文に投稿し、本年度に掲載された。
2023年度~2024年度での研究計画では、モデルの検討を行うことである。本年度に開発されたPAAQ-Jを用いて,育児中の母親の心理的柔軟性を測定し,月経周期による症状が「心理的柔軟性」を媒介して否定的な養育行動に影響を与えているかどうかについて検討する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度には、モデルの検討を行う。現在、取り掛かる準備をしている。概ね、計画通りである。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度~2024年度での研究計画では、モデルの検討を行うことである。0~3歳を育てる育児中の母を対象としたウェブ調査を行う。育児中の母親の心理的柔軟性を測定し,月経周期による症状が「心理的柔軟性」を媒介して否定的な養育行動に影響を与えているかについて、共分散構造分析を使用して、モデルの検討を行う予定である。
|