研究課題/領域番号 |
21K17331
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
三上 佳澄 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40709143)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 反転授業 / 臨床判断 / バーチャルリアリティ / 看護基礎教育 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療が高度化し、患者・家族のニーズも多様化する中で、看護基礎教育においては応用力のある人材養成、看護実践力の育成の重要性が言われている。反転授業により基礎知識を獲得し、バーチャルリアリティ教材でリアリティのある臨床場面の観察、アセスメント、看護介入のプロセスを体験学習することで、実践的知識となり、思考力、問題解決能力、臨床判断力の育成に結びつくと考える。よって本研究は反転授業と臨床判断力を高めるVR教材を用いた授業デザインの教育プログラムを開発、教育効果の評価を行うことにより高度な思考力、判断力、問題解決能力を有する人材育成に寄与する研究である。
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研究実績の概要 |
本研究は看護基礎教育において看護学生の臨床判断力を向上するために反転授業とバーチャルリアリティ教材をブレンドした教育プログラムの構築と、その教育効果を評価することを目的としている。 令和3年度は反転授業の内容について、適切な内容であるか、作成過程で留意すべき点の2つを再確認した。対象となる看護学生は、新型コロナウィルス感染予防のため、オンライン授業やe-learningでの学習を行っており、e-learning 教材を視聴する環境(インターネット接続、パソコン等の機器類)が整っている。e-learning教材は看護学生が自分で視聴可能な時間帯に自由に視聴でき、また反復して学習できるというメリットがあることから適切であると考えられた。バーチャルリアリティに関しては看護技術の習得などに活用されているが、より効果的な看護教育プログラムとするために、バーチャルリアリティに関する基礎的知識や特徴を把握し、適切に活用する必要があり、情報収集をした。バーチャルリアリティでは臨床の場面を体験し、また繰り返し学習できることなどの利点があるものの、コストがかかることやVR酔いといった問題もあることがわかった。 令和5年度は、教育効果の測定方法として、先行研究を参考に知識の習得状況を確認するための小テストや理解度を自己評価するアンケートを検討した。また学習意欲に関しARCSモデルを参考にアンケートを作成しているところである。反転授業の内容について、事前学習のための資料としてスライドと音声データをもとにした動画コンテンツを複数作成した。また学会に参加し、現在のICTを活用した看護教育や臨床判断に関する教育についての情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
バーチャルリアリティという新しい技術を取り入れるための準備や先行研究を洗い出す必要があったため、時間を要したこと、令和5年度に育児休暇から復職し研究を開始する準備をしていたが、育児と教育業務に時間を要し、研究を行うことが困難であったため、当初の計画よりも遅れてしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は実施科目を決定し、反転授業としてのe-learning教材の完成を目指す。合わせてバーチャルリアリティ教材も作成し、看護学生数名に視聴してもらい、プレテストを実施する。その後、バーチャルリアリティ教材を修正後に完成させ、看護学生を対象とした調査を行い教育効果について評価を行う。
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