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院内感染の要因となる清拭タオルの新たな衛生管理方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K17339
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

金坂 伊須萌  東邦大学, 看護学部, 講師 (50758183)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード細菌 / セレウス菌 / 医療関連感染 / 衛生管理 / 院内感染対策 / 清拭タオル
研究開始時の研究の概要

近年、清拭タオルが原因とされるセレウス菌による血流感染が報告されている。その対策として、ディスポーザブルタオルを導入する施設も見られるが、厚手生地のタオルと比較し拭き心地に違いがあり、患者ケアの満足度が低い。しかし、リースタオルにおいても、衛生基準に従って除菌処理を実施したにもかかわらず、セレウス菌が検出された報告があることから、清拭タオルの科学的根拠に基づいた衛生管理方法の確立が必要である。本研究では、清拭タオルがどのような過程を経てセレウス菌により汚染されるのかを実験的に明らかにする。また、清拭タオルの細菌汚染を原因とする院内感染対策を目的とした、適切な清拭タオルの除菌方法を確立する。

研究成果の概要

本研究は、医療施設において使用される清拭用タオルが、どのような過程を経てセレウス菌により汚染されるのかを実験的に明らかにし、清拭タオルの細菌汚染を原因とする院内感染対策を目的とした、適切な清拭タオルの除菌方法を確立することを目指した。
再生タオルに付着させたセレウス菌は、乾燥状態や55℃の条件下においても減少せず、湿潤状態で室温に置かれた場合に顕著に増加した。また、医療法で示されている洗浄・滅菌方法は、タオルに付着したセレウス菌に対して有効でない可能性が示唆された。本研究結果より、再生タオルの使用に際しては、これらの科学的根拠を基に感染対策を行う必要がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、タオルの使用期間における生菌数(セレウス菌)の比較では、2, 4, 6ヶ月で顕著な差は認められなかったことから、少なくとも2ヶ月間洗濯と使用を繰り返すことにより、皮脂等の汚れが繊維に定着し、細菌が繁殖し易い状態になると考えられた。また、再生タオルでは、高圧蒸気滅菌以外の消毒・洗濯法でセレウス菌が残存していた。本結果は、医療従事者となる看護学生への講義(感染制御学)および基礎看護技術におけるタオルを用いた演習の中で科学的根拠を示すデータとして活用し、清拭タオルの衛生管理方法と感染制御という統合した視点が培われるように教育にできる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 院内感染の要因となる清拭タオルのセレウス菌汚染とその除菌法に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      金坂 伊須萌, 谷川 聡子, 森田 将弘, 榎本 美郷, 勝瀬(金山) 明子, 小林 寅喆
    • 学会等名
      第38回日本環境感染学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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