研究課題/領域番号 |
21K17340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
中野 元 城西国際大学, 看護学部, 准教授 (60829547)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 手浴 / 自律神経系 / 術後ケア / 疼痛緩和 / 術後回復 / 急性期看護 / 術後患者 / 脳血行動態 / リラックス / 中枢神経系 / 看護技術 / 脳結構動態 |
研究開始時の研究の概要 |
手浴の湯温、浸水時間の差による生理学的効果を明らかにすることを目的とする。湯温や浸水時間が異なることで被験者の主観的な影響は異なることが明らかになっている。そこで、自律神経系のバランスを調整により良い条件を明らかにすることは非常に重要である。効果的な手浴の温度、浸水時間が明らかになれば臨床応用が可能であると期待される。
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研究実績の概要 |
手浴の湯温や浸水時間が異なることで被験者の主観的な影響は異なることが明らかになっている.そこで,自律神経系のバランスを調整により良い条件を明らかにすることは非常に重要である.効果的な手浴の温度,浸水時間が明らかになれば臨床応用が可能であると期待される.そのため本研究では手浴の湯温および浸水時間の違いによる生理学的効果を明らかにすることを目的とし研究を実施した.その結果,以下の2点の手浴の温度に差による効果の可能性が示された.1点目は,暗算負荷として4桁の整数から2桁の整数を引き算し交感神経活動を賦活した状態で手浴を行った.その結果,手浴は自律神経の測定結果から交感神経優位のストレス下において42℃の熱めの湯温で行うよりも,39℃の微温湯で行う方が交感神経指標であるLF/HFは優位な低下を示しリラックス効果を得られやすい可能性が示唆された.2点目は,安静閉眼により副交感神経系を賦活した状態で手浴を行った.その結果,副交感神経優位のリラックスしている状態において,手浴は39℃の微温湯で行うよりも42℃の熱めの湯で行う方が,交感神経指標であるLF/HFは優位な上昇を示し覚醒効果を得られる可能性があることが示唆された. この結果を受け臨床でのデータ収集を開始した.具体的には,術後患者は交感神経系が優位となりやすい状態であり手浴を行うことでの生理学的変化の測定を実施した.術後患者に手浴を行うことで交感神経指標であるLF/HFおよび疼痛は低下を示した.これは,手浴がリラクゼーション効果を引き起こし,消化器術後患者のストレスを軽減し,全体的な心地よさと幸福感を向上させる可能性を示している.これらの結果は,手浴を術後ケアの一部として実施することが患者の回復と心理的な快適さを促進する可能性を示している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
世界的な半導体不足、物流の遅延等により実験機材の入手が遅れたことにより実験開始に遅延が生じたためやや遅れていた。現在データ収集は完了し学術誌に投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
現在データ収集は完了し学術誌に投稿中であり作業を進めていく。
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