研究課題/領域番号 |
21K17341
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 宝塚大学 (2023) 関西医療大学 (2022) 大手前大学 (2021) |
研究代表者 |
卯川 久美 宝塚大学, 看護学部, 教授 (40847266)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 新人看護師 / 組織社会化 / プロアクティブ行動 / 他者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
看護職はチームで看護ケアを行っており、その職場の新人看護師へのかかわり方が新人看護師の職場での学習や、看護実践能力に影響することが明らかになっている。したがって、新人看護師が組織社会化におけるプロアクティブ行動を発揮し、早期の職場適応を促進するためには、職場での他者からの支援とプロアクティブ行動との関係を明らかにすることが重要である。本研究では縦断的に新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動の変化と、他者支援の関係を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
入職後1か月、6か月、9か月時点の新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動と他者支援との関連を明らかにする。 入職後1か月の調査期間は2022年5月~7月。対象者は全国病院一覧データから近畿圏にある病床数300床以上の病院を系統抽出法にて64施設抽出し、同意が得られた新人看護師。調査内容は、1)新人看護師の組織社会化によるプロアクティブ行動尺度:20項目5件法、2)他者支援尺度:14項目5件法。他者支援尺度は師長、実地指導者(プリセプター)、師長、実地指導者以外の先輩3者それぞれから受けている支援を調べた。3)個人属性。従属変数に新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動、独立変数に師長、実地指導者(プリセプター)、師長、実地指導者以外の先輩3者それぞれから受けている支援を投入し重回帰分析を行った。本研究は大手前大学研究倫理委員会の許可を得て実施した(承認番号49)。12施設の新人看護師273名に調査票を配布し、69名(回収率25.3%)から回答が得られた。67名を分析対象とした。対象者の背景は、女性が65名(97%)、男性が2名(.03%)、年齢は平均22.0歳(SD=±1.88)であった。 重回帰分析(ステップワイズ法)を行った結果、プリセプターの他者支援のみが(β=.3,p<.05)で有意であった。この研究は第33回 日本医学看護学教育学会 学術集会で発表した。6か月時点の調査期間は2022年8月~9月で、1か月時点と同じ対象者に行い、43名(回収率15%)であった。6か月時点の調査期間は2022年12月~2023年2月で、同じ対象者に行い、28名(回収率10%)であった。今後、新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動と他者支援との関連を縦断的に明らかにする予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年に職場異動を行い、適応するために研究の時間が確保できなかった点や、業務の比重が高くなってしまった点、また、看護学部であるためコロナ関連で急な実習中止や、非常勤教員の辞退、追実習の調整等が必要となった点もあげられる。
|
今後の研究の推進方策 |
入職後3時点でのデータ収集ができているので、縦断的に他者支援が新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動に及ぼす影響を明らかにしていく予定である。
|