研究課題/領域番号 |
21K17342
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
葛原 誠太 西九州大学, 看護学部, 講師 (60610631)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | セキュリティツール / 看護学実習記録 / 指導システム / 効果 / 検証 |
研究開始時の研究の概要 |
看護学実習の教育目標を達成する上で学生は、実習記録を作成することが必須となる。しかし、利用者のデータは内容的に医療記録・看護記録の内容に近いあるいは同一の部分があり、取扱いには十分な配慮が必要である。つまり、看護学実習は、利用者への利益を最大にし、学生の学習も最大になることが期待される方法で検討されなければならない。しかしながら、利用者に対する個人情報保護と学生への教育効果の両方を高める具体的な手法を検討した研究は見当たらない。そこで、高機能のセキュリティツールを用いた看護学実習記録・指導システムの利用を拡大することで得られる利用者に対する個人情報保護と学生への教育効果について明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究では、病院や高齢者施設、訪問看護ステーションなどでの看護学実習先の指導者に高機能セキュリティツールを用いた看護学実習記録・指導システムの利用を拡大することで得られる利用者に対する利益面(個人情報保護)と学生の学習面(教育効果)について明らかにすることを目的としている。 令和5年度は、看護学実習における記録および指導における個人情報保護を高める方法としてセキュリティツールを用いた研究の現状と課題を明らかにするため、国内の文献検討を行い、2020年から2023年の3年間に発表されたコロナ禍におけるオンラインシステムを活用した老年看護学実習の代替方法の現状と課題を明らかにした。その結果、それぞれの実習において、ある一定の学修成果が得られた。一方で、オンラインによる老年看護学実習がより効果的なものになるためには、学生の努力だけではなく、個別指導やリフレクション方法について、教員の教育力も高めることが課題であることが示唆された。 これらの結果を踏まえて、昨年度実施できなかった高機能のセキュリティツールを用いた看護学実習記録および指導システムの効果を明らかにするための準備を行うことを目標として、研究者が実習指導を担当する1領域の病院・施設の指導者10名程度にアンケート調査を実施する予定であったが、調査を予定していた実習がインフルエンザ蔓延により受け入れ中止となったため、実施ができなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症は5類に移行したが、研究対象となる医療機関からの報告によると、感染症が完全に終息していない状態で、インフルエンザなど新たな感染症が蔓延した影響で急な勤務交代が必要となり、人手不足のため本務以外のアンケート調査などに時間を割けなかったとのことで、研究協力が得られなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
実習の受け入れが再開され次第、延期になっているアンケート調査を実施する。 再度受け入れが中止された場合は、オンラインによるインタビュー調査なども検討する。
|