研究課題/領域番号 |
21K17345
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 美樹 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (40389713)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | リーダーシップ / 看護師 / 多様性 / ダイバーシティ / 看護管理者 |
研究開始時の研究の概要 |
少子高齢社会の日本にとって,看護師の量的確保は喫緊の課題である。不足する看護人材を確保のためには,退職者の再雇用に加え,外国人看護師の受け入れ等,多様な人材を雇用する必要があり,医療現場において,人材の多様性(ダイバーシティ)が高まることが予想される。多様なスタッフ看護師の能力や特性を活かした看護師長によるリーダーシップのもとで働くスタッフ看護師は,やる気が高まり,質の高い看護の提供とともに,組織への定着につながる。本研究では,看護の現場における多様な人材の能力や特性を活かすリーダーシップのあり方を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の問いは、看護の現場における多様な人材の能力や特性を活かすリーダーシップのあり方とはどのようなものか、である。2023年度は、看護師長のリーダーシップが、スタッフ看護師の職場の一員として尊重されているという認識を高める風土づくりに影響し、スタッフ看護師のパフォーマンスに関係するかを明らかにするための調査に向けて、研究計画書立案、調査対象病院のリクルートを実施した。3病院に研究協力の承諾を得られたが、実施する分析方法に必要とされる対象病棟数にいたらなかったため、対象病院のリクルートを継続中である。 既存の量的データを用いて、個人レベルと病棟レベルの看護師長によるスタッフ看護師へのエンパワリング行動が、看護師長とスタッフ看護師の二者の関係の質を介して、組織へのコミットメントを高めるかを明らかにするために、マルチレベル媒介分析をおこなった。個人と病棟の両レベルの看護師長によるスタッフ看護師へのエンパワリング行動と、組織コミットメントに有意な関連がみられた。また、看護師長によるスタッフ看護師へのエンパワリング行動と、看護師長とスタッフ看護師の二者の関係の質との相関関係は強く、看護師長がスタッフ看護師に対してエンパワリング行動をとることで、看護師長とスタッフ看護師の関係の質を高めた。しかし、これら変数の相関関係が強いことによる多重共線性の問題が認められたため、解析上、看護師長とスタッフ看護師の二者の関係の質の媒介効果を検証することはできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象病院のリクルートを継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
看護師長のリーダーシップが、スタッフ看護師の職場の一員として尊重されているという認識を高める風土づくりに影響し、スタッフ看護師のパフォーマンスに関係するかを明らかにするための調査を実施する。
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