研究課題/領域番号 |
21K17359
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
柴山 薫 佐賀大学, 医学部, 講師 (70881431)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) / 患者教育 / 教材 / 非アルコール性脂肪肝疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の患者が生活改善に取り組むための教材開発を行い、さらにその教材を看護師が活用し有効性を検証する。そこで本研究はADDIEモデルを活用し、①NAFLD患者の知識・認識・行動に関する実態調査②実態調査を基にした教材の設計と開発③開発した教材の運用と検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の学習ニーズに基づいた教材の開発と評価を行うことである。 令和5年度は,前年度に続き,現状把握と課題の明確化に向けて,文献レビューとインタビュー調査の結果をまとめ上げ,分析が終了した。文献レビューでは,NAFLD患者が生活習慣の改善に取り組めない理由として,時間の不足や医療者からの情報提供の不足が明らかになった。また,日本における患者教育に用いられるモバイルアプリでは,セルフモニタリングや目標設定,カウンセリングの機能等が含まれていることが明らかになった。インタビュー調査においては,食事療法・運動療法に取り組み,NAFLDが改善した患者8名を対象に,食事療法・運動療法の継続要因を明らかにし,患者の意欲や自信を高めるために,患者の裁量に委ねた支援の必要性が明らかになった。これらの結果を基に,教材の設計・開発に着手しており,教育研究者や肝疾患を専門とする医療者より助言を受けながら,介入プログラムを作成している段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究計画では対象者分析を初年度のみとし,量的研究を予定していた。しかし,対象者分析の過程で様々な課題が明確となり,計画を一部変更しインタビュー調査としたため,研究協力施設との調整や対象者の選定に時間を要した。かつインタビュー結果の分析にも時間を要したため計画よりも遅れて進んでいる。教材の設計・開発には着手できており,来年度は,専門家からの助言を基に内容を精選した上で,教材の運用まで進めていきたいと考える。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,これまでの知見を活かし,患者の学習ニーズに基づいた教材の設計・開発を行い,教材の運用まで進める予定である。
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