研究課題/領域番号 |
21K17361
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
熊谷 あゆ美 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30843916)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 褥瘡予防 / 腹臥位 / 皮膚軟部組織変形 / 体圧 / マットレス / 硬さ / 皮膚軟部組織 / 変形予測 / マットレス硬さ / 応力解析 / 学習モデル |
研究開始時の研究の概要 |
手術体位別褥瘡発生率は、腹臥位が一番高い。そのため、腹臥位手術の褥瘡予防に有効なマットレスを検討する。 褥瘡は骨突出部の皮膚軟部組織に高い外力が加わり、皮膚軟部組織が変形して発生する。これまでの自身の研究をもとに、マットレスの硬さに着目した。硬さの異なるマットレス上に腹臥位となり、外力が加わった皮膚軟部組織の変形の違いを、有限要素モデルによる応力解析を用いて解明する。そして、体型別に皮膚軟部組織の応力、ひずみ、変位が小さい褥瘡予防に有効なマットレスの硬さを明らかにする。さらに、応力解析データを構築し、患者個々の体型に応じたマットレスの硬さを提案するための機械学習モデルを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は、はじめに腹臥位で褥瘡予防に有効なマットレスの硬さを明らかにした。次に、この硬さを基に、腹臥位で加わる外力と生理学的要因に基づいて皮膚軟部組織変形の予測因子を特定した。 褥瘡予防に有効な硬さは、87.5Nと175Nであった。皮膚軟部組織の圧縮は、左右の大転子間の距離、最大体圧、年齢が予測因子だった。軟部組織の変位は、左右の上前腸骨棘と大転子の間の距離が予測因子だった。皮膚表面の変位を予測する要因はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、腹臥位で褥瘡予防に有効な硬さを明らかにした検討はなかった。また、腹臥位で皮膚軟部組織変形の予測因子を特定した検討もなかった。そのため、本研究は新規性がある。 臨床で簡便に使用できるこの皮膚軟部組織変形の予測モデルの活用が期待でき、腹臥位手術の褥瘡予防に貢献できると考える。
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