研究課題/領域番号 |
21K17380
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 宝塚大学 |
研究代表者 |
房間 美恵 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (70852763)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 電話相談 / 関節リウマチ / 不安 / 看護師教育 / 看護師 / 看護教育 / 医療環境 / 患者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン診療も開始され、電話相談における看護師の役割はますます重要となっている。 本研究ではインタビューと質問紙による調査を行い、リウマチ診療に従事する看護師の電話相談への対応能力や取り巻く環境も含めた電話相談についての実情を把握し、その課題と改善策を明らかにし、リウマチ看護師への支援体制の構築を行う。 本研究により看護師の実践能力と取り巻く環境の両面から電話相談の現状と課題が明確化でき、患者指導マニュアルの作成など日本の医療制度の中で必要な支援体制が明らかとなると考えられ、リウマチ看護の質と患者のQOLの向上が期待できる。
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研究実績の概要 |
日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師の資格をもつ外来看護師への関節リウマチ(RA)患者からの電話相談についてのインタビュー調査の結果をもとに電話相談の現状に関する質問紙を作成し、所属施設の研究倫理委員会にて承認を得た。その後、リウマチ診療に携わる外来看護師を対象にWeb調査を実施し、170名の看護師から回答を得た。有効回答数は142名(84%)であった。 相談内容としては、予約の変更、RAの症状、感染徴候、薬の服用の可否などの頻度が高かった。また相談の中で看護師が最も返答できると答えた内容としては、自己注射のデバイスの説明や手技と予約の変更であった。 さらにリウマチケア看護師の資格の有無による看護師の返答の相違について比較を行った。傾向スコア法で、資格あり群と資格なし群ではそれぞれ26名がマッチングされ、患者からの電話相談に対する看護師による返答の実施の可否に関して15項目中13項目で有意差が認められた(p<0.001)。有意差の認められなかった2項目は予約の変更(p=0.150)と自己注射実施の可否(p=0.078)であった。電話相談対応に関連した設問の「電話相談を受ける時の不安」については両群ともに有意差はなかった(p=0.342)。資格あり群では、患者からの電話相談内容に対応する知識はあるものの、患者から電話相談を受ける時に資格の有無にかかわらず不安を持っていることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度に実施予定であった外来看護師を対象とした量的研究を2023年度に実施、質問紙の作成、倫理審査に時間を要しデータ収集に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に、全体の分析を完了し、関連学会にて発表および学術論文作成・投稿予定である。
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