研究課題/領域番号 |
21K17388
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
中北 裕子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00515835)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 父親 / 母親 / サポート過程 / 生活調整 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療的ケアを必要としたまま病院を退院し、在宅療養を行っている児は増加している。児の在宅生活が継続されるためには養育者、特に母親への支援が重要であると考え、これまでに「医療的ケア児をもつ母親が家族の暮らしを維持するための生活調整過程」を明らかにしてきた。 医療的ケア児の父親を調査対象とした研究は少ない現状があり、医療的ケア児の母親が家族の暮らしを維持するための生活調整過程に、父親はどのようにかかわりサポートしているのかが重要な課題であり、明確にする必要があると考えた。そこで父親に焦点を当てて、医療的ケア児の母親の生活調整が進んでいくために父親が行うサポートの過程を明らかにする。
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研究実績の概要 |
医療的ケア児の母親の生活調整過程が進んでいくために、父親はどのように関わりサポートしているのかを明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施した。新型コロナウイルス感染症拡大が落ち着いたことでWebだけではなく、対面でのインタビューが可能となった。 母親の生活調整過程における「安定しない児の命を守る」時期、「我が家での生活に合わせた医療ケアになる」時期、「家族みんなのためにサービスを選択する」時期に焦点をあて、父親が行ってきたサポートについて8名の父親を対象にWeb又は対面にてインタビューを行った。現時点では更にインタビュー対象者を募りつつ、分析を進めている。 医療的ケア児が退院し在宅以降した際に、父親は母親同様に医療的ケア児との慣れない生活と社会生活(仕事)を両立することに困難感を抱えていた。医療的ケア児の命を守るために母親が在宅でのケアに集中できるため、医療的ケア児への直接的な関わりより家事支援を担おうとする傾向が見られた。 生活に慣れてくると、父親の医療的ケア技術も向上し、母親が安心して父親に医療的ケア児を任せられる時間が増えてきていた。きょうだい児の行事がある際の同行は、母親の気持ちを優先させ、母親のストレス解消の支援をしていた。また、きょうだい児との時間を確保するために父親は意識的にきょうだい児に関り、積極的にレスパイト利用を母親に勧める役割を担いつつ、母親のストレス解消への支援と共に、父親自身のストレス解消のための方法を模索しているのではないかと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全国的な新型コロナウイルス感染症の拡大があり、感染予防のため医療的ケア児の父親からのインタビューの日程調整が進みにくかったが、5類に移行してからインタビューを進められている。しかし、児の体調が安定しないことでインタビューが延期になっているケースもあり、再度日程調整の必要性が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
感染予防には十便配慮しながら、順次医療的ケア児の父親との日程調整を進めていくと共に、結果の公表に向けて準備を行っていく。
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