研究課題/領域番号 |
21K17391
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2023) 湘南医療大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
土師 しのぶ 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (80737974)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 喘息 / 子ども / 学童期 / 自己統制力 / 家族機能 / 呼吸機能 / 小児喘息 / スパイロメーター / Web |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、1. 教育的介入により喘息の子どもと養育者の疾患知識を向上させ、2. 行動的介入として簡易スパイロメーターを用いて、子ども自身が客観的に喘息状態を認知しWeb上の喘息日誌をつけ、3. 研究者からフィードバックを受けることで、自己統制力を養い、喘息コントロールの向上を図ることである。また、医療者は、Webによる双方向性により正確な喘息状態および管理行動を把握することが可能となり、介入が外来受診を補完し、来院による感染症罹患の減少や医療費の削減などの効果が期待できる。
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研究実績の概要 |
令和5年度(2023年)は、令和元年(2019年)より続く、新型コロナウイルス感染症の拡大のため、感染予防を踏まえた上で、研究方法を変更し研究遂行した。令和5年(2023年)5月の新型コロナウイルス感染症の収束および5類感染症への移行に伴い、病院外来でのデータ収集の見通しが立ち、研究協力施設の大学病院倫理審査委員会にて審査を受けた。倫理審査通過後、研究協力施設でのデータ収集を開始した。 研究対象者は、喘息治療のために小児科に通院する学童期の子どもとその養育者であり、学童期の喘息の子どもには、1. ピークフローでの呼吸機能テストの実施、さらに、2. Webによるアンケートを実施した。Web調査内容は、①児童のself-control尺度、②Childhood Asthma Control Test(C-ACT)[子どもの項目]であった。養育者には、3. Webによるアンケートを実施した。養育者への調査内容は、①対象の属性および背景、②Childhood Asthma Control Test(C-ACT)[親の項目]、③Family Assessment Device(FAD) 、さらに、養育者には、子どもの喘息管理の自己統制力に関するインタビューの実施を依頼し、協力の得られた対象者に、半構造化面接を実施した。2つの大学病院でデータ収集を行い、2024年3月現在で、研究参加者は、35組(計70名)となった。また、インタビューについては、12名の養育者の参加が得られた。来年度は、研究期間を延長し、研究データの分析を実施し、国内外の学会で発表し、論文化する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和元年(2019年)より続く新型コロナウイルス感染症の拡大のため、感染予防を考慮した研究の実現可能性の再検討が必要となった。また、度重なる緊急事態で研究の進捗に遅れが生じた。これに対して、研究方法の変更を行い、対象者確保のためにフィールドを変更するなどした。新しい所属機関および研究協力機関の倫理審査を受ける必要性が生じたため、進捗に遅れがでたものの、今年度は、新型コロナウイルスの収束に伴い、病院でのデータ収集の見通しが立ち、2つの大学病院でデータ収集を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度(2024年度)は、データ分析を実施する。分析については、対象者約40組(子どもと養育者:計80名)のデータを用いて、記述統計、変数間の関連を確認し分析を進め、子どもの自己統制に影響している要因を明らかにする。また、養育者への子どもの喘息管理に関する自己統制力に関するインタビューについては、質的分析を実施する。さらに、分析結果をまとめ、国内外の学会で発表し、論文化する。これと同時に、得られた結果をもとに、次期研究の実施準備を始める。
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