研究課題/領域番号 |
21K17392
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
藏本 直子 金城学院大学, 看護学部, 准教授 (40377677)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 妊娠不安 / 性の問題 / 性の健康支援 / 若年者 / ICTツール / 妊娠葛藤 / 妊娠相談 / 性教育 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
近年,若年者の予期しない妊娠による人工妊娠中絶や,若年出産を背景とする子ども虐待が深刻になっている。また,SNSに起因した性犯罪に巻き込まれるケースも増加している。しかし,若年者の抱える背景やニーズに合わせた効果的な支援が行われているか十分検証されていない。そこで,本研究は,若年者の予期しない妊娠や性に関する問題・不安に対する適切な支援システムを構築するために,若年者のアクセシビリティを高める相談支援方法を検討するとともに,若年者のニーズに合わせたICTツール(SNSやメール等)活用による効果的な性の健康支援のあり方を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は若年者の予期しない妊娠や性に関する問題・不安に対する適切な支援システムを構築するために、若年者のアクセシビリティを高める相談支援方法を検討するとともに、若年者のニーズに合わせたICTツール活用による効果的な性の健康支援のあり方を明らかにすることを目的とする。第1段階として、若年者の性行動や性の問題に対するニーズやアクセシビリティを高める相談支援方法を検討する。第2段階として、妊娠相談所におけるICT活用状況と多様なコミュニケーション方法による支援の実態を調査する。第3段階として、ICTを活用した各相談における具体的な支援方法及び内容、留意点を質的に明らかにし、若年者のニーズに合わせたICTツール活用による効果的な性の健康支援のあり方を検討する。 若年者の性行動及び性の問題に関するニーズを把握するために、全国調査を実施した。高校生814名、大学生1,365名、就労者(常勤)486名、アルバイト・無職他335名より回答を得た。性感染症の既往割合は、先行研究よりも高く、若年者への性感染症の広がりが懸念された。性の悩みについて「相談できる人がいない」と答えた者が約3割いることから、若年者にとって気軽に相談しづらいセンシティブな問題であることが示された。また、性や妊娠に関する相談窓口は約7割の者が知らず、若年女性への認知度は低かった。性教育や性の問題に対する啓発活動と合わせて、専門職から支援が得られる相談窓口の認知度を上げていく必要がある。成果を学会や論文等で発表するとともに、さらに解析を進めて成果を公表していく予定である。また、第2段階の調査実施を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画としては、2023年度は第2研究の調査を実施し、データ解析する予定であった。しかし、調査項目や調査施設の選定に時間がかかっており、調査実施が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は第2研究に関して所属の研究倫理委員会に倫理申請を行い、速やかに調査を実施する予定である。その後、データ解析を行い、成果を学会や論文等で公表する。また、各相談施設へのインタビュー調査実施のために、文献検討を進め、インタビューガイドの作成、調査対象施設の選定と開拓、研究倫理申請等、調査実施の準備を進めていく。
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