研究課題/領域番号 |
21K17415
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
古谷 友希 獨協医科大学, 医学部, 研究生 (70897909)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / HbA1c / 下腿周径 / 動脈硬化 / ba-PWV / 糖尿病 / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病(DM)患者の動脈硬化を主体とした病態進行のスクリーニング法の開発が目的である。 「大腿および下腿最大周囲径値」と各種糖尿病指標との関連を調査する。またイベント発生を予測する下肢周囲径値を明らかにする。本研究にて、訪問看護や多くの医療機関で簡便かつ容易に測定する事が可能となり、DM患者の病態把握の端緒となる事が期待できる。
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研究実績の概要 |
糖尿病と生活習慣とは密接に関連しているため、生活習慣の変化が糖尿病患者のHbA1cにどのように影響したかを調査した。対象は川鶴プラザクリニック(川越市)を受診した糖尿病患者100名である。調査期間中にアンケートの解答を得られた95名をカルテより抽出し分析対象とした。生活の変化に関するアンケートは基礎情報として性別、年齢、身体活動量指標として1日の在宅時間、在宅勤務時間、運動量、睡眠時間、日光を浴びる時間、栄養指標として食事量、間食量それぞれにおける自粛期間中の変化を収集した。この他に医学的な情報として糖尿病の病型、外出自主期間の前後のHbA1c、体重を収取した。統計手法は生活の変化前後におけるHbA1c、体重の差を対応のあるt検定を用いて検討した。 アンケートの結果、勤務時間は「減少した」2%、「変わらない」88%、「増加した」9%、在宅時時間は「減少した」2%、「変わらない」53%、「増加した」45%、運動量は「減少した」36%、「変わらない」55%、「増加した」9%、日光を浴びる時間は「減少した」22%、「変わらない」71%、「増加した」7%、食事量は「減少した」13%、「変わらない」73%、「増加した」15%、間食量は「減少した」14%、「変わらない」68%、「増加した」18%、睡眠時間は「減少した」14%、「変わらない」77%、「増加した」9%であった。前後のHbA1cはそれぞれ7.06±0.75%と6.7±0.64%となり有意に低下した(p<0.001)。一方で体重は67.77±14.49kgと67.60±14.59kgとなり差はなかった(p=0.32)。 活動量が下がったとしても外食頻度も下がることでHbA1c%が低下することを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
下腿周径やBMIがba-PWVに及ぼす影響を論文化しアクセプトされている。また、調査の範囲がT2DM患者の生活スタイルに関する評価にまで及んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
健常高齢者とT2DM患者とで下腿周径の値が動脈硬化に違う影響を与えていると仮説を立て、調査研究を実施し、結果を論文にまとめる。
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