研究課題/領域番号 |
21K17418
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
田丸 佳希 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (80712348)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 認知症 / スクリーニング検査 / 早期発見 / MCI / TMCT / 軽度アルツハイマー型認知症 / スクリーニング評価 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症は早期の段階で発見出来れば、的確な治療を行うことで進行を緩和することが出来る。つまり、認知症の初期症状であるMild Cognitive Impairment(MCI)の段階で、いかに早期発見出来るかがが重要であると言える。そこで本研究では、MCIのスクリーニング評価法として新たに開発したTrail Making Composition Test(TMCT)がMCIの判別に有効であるか、そして妥当性・信頼性、判別のカットオフ値を算出し、臨床で簡便かつ安価なスクリーニング評価として利用可能かを検討する。
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研究実績の概要 |
アルツハイマー型認知症の前段階としてMIld Cognitive Impairment(MCI)がある。MCIは健常高齢者と比べて顕著な症状が現れないことから、発見が遅れ、認知症へと移行するとされている。このMCIの段階は、早期発見・治療を行うことでその重症化を遅らせる効果や、昨今では健常な状態に戻せるという報告もされてきている。つまり、本研究では本研究では、MCIから認知症へ移行しないようする為には、早期発見が重要である。そこで、専門性がなくても簡便かつ識別感度の高いスクリーニングを作成することを目的に研究を行っている。 2021年度は、開発した新たなスクリーニング評価(Cognitive Composition Test:CCT)の実施に関する予備研究として、①MCI高齢者と健常高齢者の視線移動の能力の有無を検討した(田丸ら 2021)。さらに②高齢者の上肢巧緻動作の能力について検討(Tamaru 2021)し、共に問題なく実施可能であることを確認した。 2022年度は、臨床データの収集と解析を中心に進め、MCI高齢者と健常高齢者の判別能力の検討、またカットオフ値を算出した(Tamaru 2023)。これにより、CCTがスクリーニングとして有効であることが明らかとなった。 2023年度の最終年度は、これまでの研究データの解析をさらに進め、全国学会での発表を計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
昨年度はCOVID-19感染拡大の影響により、協力施設でのデータ収集が困難となったことから、急遽、協力施設を増やし対応した。社会的にも感染拡大が落ち着きをみせだしたことからデータ収集は円滑に進めることが出来た。なお、これまで収集できたデータをまとめ、国際科学雑誌に投稿し、掲載までに至ることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
当初、MCIの新たなスクリーニング評価の名称としてTMCT(Trail Making Composition Test:TMCT)と定めていたが、テストの性質や読者がより理解しやすい名称として、Cognitive composition test(CCT)に名称を変更した。学会発表や国際論文への記載についてもCCTに統一する。
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