研究課題/領域番号 |
21K17424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
田島 敬之 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (10733199)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 身体活動 / 座位行動 / ガイドライン / アクティブガイド / 認知 / 知識 / 信念 / 行動意図 / 推奨量 / ヘルスリテラシー / 身体活動ガイドライン / 純粋想起・助成想起 / 理解度 |
研究開始時の研究の概要 |
ガイドラインを基盤とした身体活動促進介入から身体活動量が変化するまでには,ガイドラインの「認知」や「知識」の習得,「信念」の形成が重要な要素であると示唆されている.しかしガイドラインの「認知」,「知識」,「信念」に関する既存の評価尺度は信頼性,妥当性の検証がされておらず,その他にも評価尺度として用いるためには課題となる点が多い. 本研究は,身体活動ガイドラインの「認知」,「知識」,「信念」に関して,網羅的文献レビュー,専門家との内容妥当性の協議,地域住民へのフォーカスインタビューを統合して包括的な尺度を開発する.開発した評価尺度は,各概念の信頼性,妥当性の検証に加え,概念間の関連性を検討する.
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研究成果の概要 |
本研究は,「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」に関する国民の認知,知識,信念,行動意図を測定するための評価尺度を作成した.社会調査会社の登録モニターを対象とした横断研究において,アクティブガイドの認知は,身体活動量と直接的な関連を示すだけでなく,知識・信念・行動意図を媒介した間接的な関連を示すことも明らかとなった.この結果は,次に実施した縦断研究においても同様の傾向を認めた.さらに,「社会的望ましさのバイアス」についても検討を行った結果,故意に回答を良い方向に歪める可能性のある「印象操作」の項目は,アクティブガイドの認知の有無で有意な差を認めなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動ガイドラインの効果を最大限発揮するためには,国民や医療専門職,その他のステークホルダーに幅広く認知され,理解を深めていただくことが重要である.しかしながら,ガイドラインの認知や知識,信念,行動意図を包括的に調査するための評価尺度は存在せず,またこれらの指標と身体活動量との関連は未だ十分に明らかとなっていなかった.本研究で実施した横断研究や縦断研究の結果,ガイドラインの認知は,知識・信念・行動意図を媒介して身体活動量と関連するとが明らかとなった.本研究で得られた知見は,今後,ガイドラインを基盤とした身体活動介入を実施する際の効果判定に活用できる可能性がある.
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