研究課題/領域番号 |
21K17428
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
椿 美智博 北里大学, 看護学部, 助教 (40819702)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | Advance Care Planning / 電子的患者情報アウトカム / 在宅医療 / End of Life care / ACP / ePRO / ICT / 人生会議 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の在宅終末期患者へのAdvance Care Planning (以下、ACP)においては、患者の意思を継続的かつ随時確認できる仕組みの構築が喫緊の課題である。本研究は患者の変化への対応に効果が検証されている電子的患者情報アウトカム (以下、ePRO)をACPに応用する。本研究は在宅医療の現場で患者の治療・療養に対する望みを医療従事者と患者・家族が電子的に情報を共有して話し合いを行う「ePRO型ACPモデル」を開発し、実践的に導入することで新たな仕組みを構築する。
|
研究実績の概要 |
2022年度は研究計画に基づき、「多施設無作為化比較試験の実施に向けたプロトコルの作成」および「改良されたePRO型ACPモデルの導入」を行った。 プロトコルの作成では、初年度に行われたePRO型ACPモデルの開発、オンライン診療システムへの実装、パイロット研究による検証によって明らかとなった課題を踏まえプロトコルの作成を行った。特にパイロット調査では「ePRO型ACPモデルを導入する際の医療者の負担」および「高齢の対象者がシステムを理解しづらい」ことが課題として明らかとなっており、現場の医療者の負担を増大することなく、対象者へ支援を行うことが求められた。これより、ePRO型ACPモデルを対象者のデバイスへ実装する際に、研究事務局による導入サポート体制を構築し、実現可能な形で研究プロトコルを完成させた。 ePRO型ACPモデルの導入では、本研究プロトコルに基づき準備を進めた。パイロット調査を経て作成した修正版ePRO型ACPモデルを、改めて株式会社インテグリティ・ヘルスケアが提供するオンライン診療プログラムであるYaDocへ実装し、多施設無作為化比較試験として在宅医療の現場で実践的に導入した。6つの往診クリニックが研究協力施設となり本調査を開始した。本研究の対象者スクリーニングはサプライズクエスチョンを用いて行い、約1年をかけて継続的に対象者のリクルートを続けていく計画である。 ePRO型ACPモデルの有効性を検証するために、介入群および対照群にはそれぞれ患者・家族・医療者を対象としたアンケート調査を実施し、データ収集および解析を併行して行っていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
従来の研究計画通り、2022年度にはパイロット調査を踏まえた研究プロトコルが完成した。本調査においても6施設の往診クリニックで開始することができた。対象者のリクルートは約1年をかけて継続的に実施する予定であるが、施設リクルートまでの準備はおおむね順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
3年目以降の本調査終了を見据え、データ収集および解析に向けた準備を進める。併せて、これまでの研究成果を学会および論文として発表し、成果の公表を進めていく。
|