研究課題/領域番号 |
21K17433
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
奥田 博子 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (50294236)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 保健師 / 新興感染症 / 役割 / 専門能力 / 文献検討 / 新興感染症対策 / 保健所 / コンピテンシーモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,新興感染症対策における保健師に求められる役割の解明と,役割を遂行するためのコンピテンシーモデルの開発である。従来の保健師の感染症に関する研究は,結核,エイズ・性感染症,集団食中毒などの特定の症例検討や,多様な感染症を包含した保健師の役割に関する提言が中心であった。本研究は,新興感染症対策に特化した保健所保健師の役割の解明と,応援者を含む感染症担当保健師や管理的立場の保健師に強化すべきコンピテンシーの相違点を解明し,コンピテンシーモデルとして提示することに特色がある。また,コンピテンシーモデルの開発プロセスにおいては,複数の感染症エキスパートの助言を得て精錬化を図る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,新興感染症対策時に求められる自治体保健師の役割を解明し,保健師の立場や職位など,役割に応じた,必要な能力を解明しコンピテンシーモデルの開発を図ることである。 本年度は,初年度(2021年度)に実施した国内外の文献検討の成果をもとに,COVID-19対策に従事した自治体の保健師や,保健師との協働や連携に従事経験のある感染症のエキスパートを対象としたヒアリング調査を企画し,所属する研究機関の研究倫理審査委員会の承認を経て調査を開始し,インタビュー内容を質的に分析した。 また,長期化するCOVID-19対策における保健師の活動に関連する文献検討についてもあわせて実施した。 これらの結果から得られた本年度の研究成果は,関連する学術学会にて公表し,学会参加を通じてさらに専門家等との情報共有や意見の反映についても検討を図った。 一方,インタビュー調査は,新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大,及び社会活動制限の長期化により,最前線で対策に従事する本研究対象者の保健師や感染症専門家への研究への協力依頼は限定的とならざるを得なかったためさらなる調査が必要な段階にある。 そのため3年目にあたる2023年度は,地域や立場の異なる保健師及び,多様な立場・職種の感染症専門家へのヒアリング調査を追加実施する。その結果からコンピテンシーモデルの案を作成し,量的調査および感染症専門家の見解を経て,モデルの開発をめざす予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大,及び社会活動制限の長期化により,本調査の協力対象者は最前線で対策に従事しており,研究協力依頼に配慮が必要であったため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は,多様な立場の保健師,及び感染症エキスパートの追加のインタビュー調査を行い,その結果からコンピテンシーモデル(案)を構築し,量的調査を行う予定である。
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