研究課題/領域番号 |
21K17444
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
吉本 和樹 四天王寺大学, 看護学部, 講師 (80413483)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 多床室型特養 / 発熱 / コロナ禍 / 風邪症候群 / 高齢者施設 / 発熱発症 / 特別養護老人ホーム / 新型コロナウイルス感染症 / 感染症 / 感染対策 / 手指衛生 / ウイルス感染 / 感冒 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は2019年から高齢者施設で生活する高齢者の発熱に関する調査を行っている。その調査結果から、高齢者施設で生活する高齢者の発熱の原因の大半は感冒や気管支炎であること、そしてウイルスなどの感染対策方法については施設間で異なっていることが分かった。本研究により、多くの高齢者が同じ空間で生活する環境下でのウイルス感染リスク低減に効果的な方法や対策が明らかになれば、高齢者の発熱による医師及び医療機関の受診機会を減らすと同時に施設で生活する高齢者の健康維持やADL維持にも貢献できると考える。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、関西にある多床室型の特別養護老人ホーム2施設に入所中の方のうち、研究参加の同意が得られた方を対象に研究を実施し、コロナ禍前にあたる2019年の発熱発症者の割合は風邪症候群が多かったが、コロナ禍後に当たる2020年以降は風邪症候群による発熱発症者の割合は減り続けていた。風邪症候群発症者の割合が2020年以降著しく減少していることから、新型コロナウイルス感染症対策が、風邪症候群による発熱者の減少に大きく寄与しているのではないかという示唆が得られたことについて、学会発表を行った。令和6年にはそのデータを論文として発表したいと考えている。なお、研究当初からコロナ禍の影響で研究協力施設の確保が難しかったことから、令和5年度に研究協力施設を新たに追加しており、令和6年度は5年度に協力が得られた施設の研究データを収集し、新たな知見の発見に努め、研究データを論文として発表したいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究当初からコロナ禍の影響で研究協力施設の確保が難しかったことから、令和5年度に研究協力施設を新たに追加しており、令和6年度は5年度に協力が得られた施設の研究データを収集し、新たな知見の発見に努める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
多床室型の特養における発熱発症割合及び発熱要因について明らかにすることができているが、ユニットケアを行っている全室個室の特養の発熱に関するデータ収集は進んでいない。したがって、令和6年度はユニット型特養での発熱に関するデータを収集し結果を分析し、発表していきたいと考える。
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